ロンドン・ウエスタンエレクトリック30150Bドライバーを導入 !! (その.2)

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 2台の30150Bです。ロンドン・ウエスタンのお約束で、製造番号は本体に打刻されます。
 アメリカ・ウエスタンは製造番号を打刻したプレートを本体に貼り付けますが、ロンドン・ウエスタンのやり方のほうが信頼性が高いですね。
 30150Bのプレートに書いてある番号はパテントの番号の様です。

 30150B、マグネット部分とダイヤフラム部分の二箇所に打刻があり、部品交換後などの再組み立て時に同じ番号同士を組むようにしてあります。ロンドン・ウエスタンの2094Aホーンもスロートとホーン本体の両方に製造番号が打刻してあり、ペアを間違えないようになっていました。
  
 写真のように30150Bの1台は製造番号974W、もう1台は992Wです。製造時期は近いようですが、末尾にWが付いている理由は不明です。
 555WのWは主任設計技師のウェンテ氏の頭文字Wと聞きますが、30150BのWは555Wのオマージュでしょうか。。
 こちらもご存知の方がおられたら、コメント欄にご一報くだされば幸いです。

 さて30150B、外観は十文字型をしています。なんでもT字型の永久磁石を組み合わせて使っているとか。またこの磁石が大量に使われているためか、555より一回り以上巨大、まさに異形のレシーバーです。
 バスホーン用ドライバーは別ですが、フルレンジもしくはミッドレンジ以上に使用するドライバーでは史上最大ではないかと思います。
 
 管球王国のバックナンバーを紐解くと、Vol.67の特集、WE15Aホーンを使用した「WE555系振動板採用ドライバー12機種の聴き比べ」に30150Bが取り上げられており、嬉しいことにWE555と並ぶ高い評価を得ていました。

 30150BはWE555以上の希少品ですから、私が手にすることはおろか、目にすることも一生ないだろうと思っていましたら・・・
 なんとブログでお知り合いになった方のお宅にお邪魔した時に、WE14A(別名ちりとり)レプリカに装着された30150Bがあるじゃないですかっ !!
 心臓が止まるほどビックリしました。この30150Bを譲っていただけることになり、同時に13A制作者の笹本さんをご紹介頂き、WE13A導入大作戦がスタートしたというわけです。

 その方のブログの受け売りですが、30150Bにはロンドン・ウエスタンエレクトリック時代の物とロンドン・ウエストレックス時代の物があり、前者が黒色、後者がグレーだそうです。譲っていただいた30150Bは黒色ですのでロンドン・ウエスタン時代のものです(ちなみに管球王国67号に掲載してあったのはグレー、ウエストレックス時代の30150B)。

 WE555と30150Bを15Aに装着しての比較視聴も30150B前オーナーのブログ内にありますが、「華やかで明るい、音離れの良いWE555」、「重厚で渋い、低域の伸びた30150B」との評価でした。

 前オーナーはジャズ寄りの方ですからWE555をメインシステムの15Aに装着して聴いておられるようです。私はクラシック寄りなので、30150Bが向くかもしれません。
 クラシックでもモーツァルトならWE555、ブラームスなら30150Bなんて想像するのも楽しいですね。

 繰り返しになりますが、30150B、よく入手できたなぁと。
 ネット上で私が見つける事のできた国内の30150は、私の黒のウエスタン・エレクトリック・ロンドン製30150Bが1ペア、グレーのウエストレックス・ロンドン社30150Bが1ペア、30150Cが一本です。他に雑誌の管球王国にグレーの30150Bが一本でていました。以上で合計6本です。

 もちろん雑誌やネット上に出ていない30150も国内にはあるでしょうが、せいぜい10本あまりではないでしょうか。よくもまあ、ベンプレ亭書斎にやって来てくれました。
 本当に欲しいモノがあると、モノの方がその人に寄って来るそうですが、今回もそれでしょうなw

P.S.
 1936年発表のWE594がまだ励磁型磁石であるのに対し、1933年発表の30150Aは既にパーマネント磁石になっています。
 ベンプレ親父得意の妄想的推測ですが、英国はオーディオ用フェライトマグネットの開発も米国に先行していましたし、スピーカー用磁石の開発では最先端を行っていたのでは。

 これは伝説の類ですが、対戦車爆弾(歩兵が塹壕に隠れていて、上を通過する戦車の下部に磁石付きの爆弾をくっつけて爆破する、戦争映画でお馴染みのヤツ)を開発する過程で永久磁石の性能は急速に上がっていったとか。
 英国は島国なので、自国内に戦車で攻め込まれたことはなかったと思いますが、北アフリカ戦線でロンメル率いるドイツ軍と激しい戦車戦をやりましたよね。

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この記事へのコメント

かめきち
2018年01月23日 13:13
戦前の英国の鉄は世界一だったのではないでしょうか?
日英同盟があったときに、英国の巡洋艦が呉に補修に寄港したときに鉄板が堅くて、リベットが打てず、リベットの機械が壊れたとの論文があります。
パーマの磁石製造にも自信があったのでしょう。
ちなみに米国の古いマグネットには減磁が激しいものがありますがロンドンWEのSPは現在も当時の規格と変わらないのが凄いと思います。
ベンプレ親父
2018年01月23日 22:07
かめきち様、コメント有難うございます。
ロンドンWE、確かに減磁しないようですね。
私はそれほど経験はないですが、2080A4発、2090A2発、30150B2発、何れも全て能率が揃っており、減磁はありませんでした。
かめきち
2018年01月24日 10:10
ロンドンWEの豊かな低音の秘密は鉄の純度が高いという、部材の品質の良さにあると思っています。
今日では過剰品質とされるので、作りたくても作れない世界でしょうか。

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