日馬富士が引退してしまいます
(大阪暁明館病院理事長室の大相撲カレンダーです。9,10月は日馬富士でした)
横綱日馬富士関が本日午後引退届を出し、協会はこれを受理したようですね。なんとまあ馬鹿なことを・・・
日馬富士関の伊勢ケ浜部屋はベンプレ会グループのあそか病院のすぐ近くのため、伊勢ケ浜の力士はちょくちょく患者さんで来てくれていました。ここの部屋頭であり、最年長横綱でもある日馬富士もたまに見かけることがありました。彼が引退してしまいます。
たしかに暴力事件はいただけません。酒の席、同じ大相撲の仲間、同郷のモンゴル力士の寄り合い、貴の岩関の不品行など同情すべき点は多々ありますが、彼が良くないことをやったのは事実です。
しかし引退は惨すぎる。相撲界から一発退場はやりすぎです。
先々場所、横綱勢総崩れ、総休場のなか、序盤戦に負けが込み、満身創痍の日馬富士が最後の最後まで踏ん張り、千秋楽に本割、決定戦と豪栄道にニ連勝した相撲は鬼気迫るものでした。土俵に命をかけていることがヒシヒシと伝わる、まさに国技にふさわしい取り組みでした。
彼は既に9回の優勝を数えます。小さな体で横綱に昇進したときは、私も含めこれは荷が重い、引退はすぐだろうと予想したものでした。しかし彼は抜群のスピードと、体重からは想像できない筋力で、多くの怪我を乗り越えて、横綱として立派な成績を上げ続けました。
パワーリフティングの試合の時、モンゴルの選手から日馬富士がノーベルとスクワットをしている動画をケイタイで見せてもらった事があります。290kgフルスクワット3rep。
並大抵の精進でできる重さではありません。バーベルはウソをつけません。彼が土俵での稽古の他にも随分努力している証拠です。
あれほどの力士、相撲界に多大な貢献をしてくれた力士、時には相撲界を救ってくれた力士を切り捨てるとは。
彼を引退に追い込んだフォースは相撲を見ない人、国技館に行ったこともない人、スポーツに真剣に取り組んだ経験のない人が発しているのです。
八角親方の千秋楽挨拶でも、白鵬の異例の挨拶でも、日馬富士の土俵復帰を国技館に居たほとんどの人が望んでいたのはあの拍手からも明らかです。
なぜ日馬富士を許せないのか。それは日馬富士を知らないからです。大相撲を知らないからです。スポーツを知らないからです。
知っている人は彼を許します。1~2場所謹慎して、復帰させてあげなければ。彼を問答無用に切り捨てることは相撲に対する愛がない。人間に対する愛がない。
八角理事長も周囲の負のフォースを受けきれず、断腸の思いで引退届を受理したのでしょう。可哀想です。
私が理事長なら引退届を破り捨て、「とぼけるな。これを受け取ってもらいたかったら、もう1回優勝してみろ」と言いますが。
大相撲という組織防衛は大切でしょう。しかし協会が力士を守ることが長い目で見れば最高の組織防衛だと私は思います。
なによりも、日馬富士が可哀想じゃないか。
この記事へのコメント
P.S.新しい車、夫がすごいなあ!と言っています。お誕生日近いんですね。
昨日はベントレーで尼崎、大阪初出勤でした。乗り心地もよく、後部座席もリクライニングできるので快適です。
さて、「数ヵ月後に血腫が出来たり」は慢性硬膜下血腫のことを言われているのだと思いますが、その疾患はほとんど高齢者に起こります。脳が萎縮して、硬膜と脳にスキマができ、その間を結ぶ橋静脈が脳の振盪等でちぎれ、ジワジワ出血して起こります。
若年者は硬膜と脳の間に隙間がないのでほとんど発症しません。
大相撲は100kgを大きく超える人間が頭からぶつかり合う競技なので、頭蓋内出血の危険は常にあります。立会いでの頭部に対する衝撃は、手で殴打するエネルギーの比ではないでしょう。
貴の岩関は傷害の翌日からも巡業で稽古をし、取り組みも行っていますから、現在なんらかの頭部症状があるとすれば、傷害事件後の頭部への衝撃による可能性が高いと思います。(続きます)
さて、日馬富士関は傷害事件の加害者として書類送検されるでしょう。起訴もされると思います。法的な処分はその様ですが、その結果を当人が所属する組織がどのように判断し、処遇、処分するかは組織の問題です。
私は組織(大相撲協会)は日馬富士を1~2場所謹慎とし、その後復帰させるのが組織としての最もよい判断であると思います。
今回の傷害事件には情状酌量の余地が多分にあり、彼の過去の功績からも引退は結果が重大すぎると思います。
罪と罰は局所的判断だけでは成されず、全体を俯瞰し、全人的見地から下されるのが近代法制です。社会が進化し「目には目を、歯には歯を」のような一対一対応の処罰には妥当性がないという判断がなされています。
私は役職者の降格は頻繁に行っています。○○の施設長はクビ、○○の課長はクビです。クビというのは降格、役職の解任という意味で解雇ではありません。
施設長、係長、課長、部長などの役職者は実績が上がらない場合は解任します。現在、伯鳳会グループには70あまりの施設がありますが、年に1割弱は施設長を降格させていると思います。部所長の選定は野球のマウンドに上がる投手の選定と同じで「現在一番球が走っている投手」をマウンドに上げる事にしています。年齢、社歴、過去の実績や貢献度でズルズルとマウンドに居させると、チームは負けてしまい、すべての職員に迷惑をかけてしまうのです。「今、力がある、力が出せる」事だけが役職者選定の基準です。
抜擢して役職者につけた場合も、一定期間結果が伴わなければ降格します。
次に解雇は私に権限はありません。院長、事務長、職員代表等で構成された懲罰委員会がその権限を持ちます。1~2年に一回程度開かれていますが、パワハラ、セクハラ、民事刑事事件、その他重大な問題があった職員が懲罰委員会にかけられ、委員会から解雇妥当の答申が出た場合はその答申に従っています。伯鳳会グループは4000人の職員が働いていますから、解雇妥当の職員も時々出ますね。
私もおっしゃるとおりだと思います。
根にはモンゴル人が幕の内上位者を占めることへの妬み嫉み、人種差別感情があるのではないかと危惧しています。
ベントレーはロールスロイスと同じ会社でイギリスの会社でした。しかしイギリスの景気が長期低迷していた時代、左前になり分社され、ロールスはBMW(独)、ベントレーはアウディ(独)に買収されてしまいました。
ロールスは純粋なショーファードリブン(運転手付き)ですがベントレーは基本は自分で運転する車です。それに前者は王侯貴族の乗る車ですから、庶民には似合いません。
ベントレーのトップ車種は12気筒エンジンが載っていますが、そのエンジンはアウディ製です。ベントレーの伝統は8気筒なので、私はそちらを選びました。安いですしw
自家用のジャガーディムラーW6も12気筒ですが、こちらはジャガー伝統のエンジンで、ルマン24時間にもジャガーは12気筒で勝っています。現在はジャガーもインドのタタ自動車に買われてしまいましたが、私のW6はイギリス独資の時代の車です。
イギリスは金融等で目覚しい復活を遂げなしたが、EU離脱で再度長期低落傾向ですね。
下がさぼり倒しても、中間管理職が上下から総攻撃されて死ぬ理由がわかりました(^^)
今は人手不足で人員の確保が大変ですが、今回の医療介護同時改訂ではどちらも下がるでしょう。国家資格を持っている医療従事者は医療機関間の人材の取り合いですから改訂がマイナスなら一般企業のようなベースアップは不要でしょう。しかし介護職など資格が不要な職種は、一般企業との人材獲得競争になりますから、たとえ医療介護改訂がマイナスでも一般企業並みのベースアップが必要になると思われます。人手不足の間は介護職は年々優遇されていくと思いますよ。
下がサボり倒す時点で、その上司は管理職としての責務を果たしていません。管理職には向いていませんので当然降格です。当たり前じゃないですかw
動物としては、その方が良いと思います(^-^)
はてさて、どちらが勝利することになるのやら。