2018年、第一の脅威は北朝鮮ですが、第二の脅威は米国です

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 今年は戌年ですので、年賀状の写真はウチのプリンとカボにしました。上の写真ほうがカワイイのですが、季節感が変(扇風機が写っています)し、下の写真ほうがユーモアがあるという事で、下の写真が採用されました。

 さて、昨年の漢字は「北」でした。1年間、北朝鮮の核ミサイル開発の前進と、それを阻止しようとする米国トランプ大統領の緊張が続きました。
 日本は米国追従姿勢を更に鮮明にする安倍首相の自民党が総選挙で大勝しましたが、韓国大統領選挙は(少し前ですが)北朝鮮との融和路線を模索する文大統領が当選しました。

 今後、日本はどうするべきでしょう。まず北朝鮮の最終目標は「朝鮮半島統一」ですから、韓国を占領する戦いを将来は目指しているはずです。しかし現在は「現国家体制の維持」が目標だと思います。

 核兵器保有を放棄したリビアがアメリカに国家体制を破壊され、カダフィ大佐は殺害されました。
 核開発の危険があるとイスラエルはイラクの原子炉を爆撃し、その後「大量破壊兵器がある」とのデマをアメリカに捏造され、アメリカを中心とする、日本も含む西側諸国に侵略され、国家体制を破壊されました。フセイン大統領は死刑になりました。

 北朝鮮が現状の国家体制の維持を図るためには核兵器を持つことが必須と考えるのは当然でしょう。北朝鮮は既に一定の核兵器能力を有しています。もうこれを捨てさせるのは不可能です。
 なにしろ、今の核拡散防止条約は「俺は核兵器を持っても良いが、お前は持つな」ですからそもそも理屈が通りません。

 北朝鮮が核開発をやめることも破棄することもありえません。今後とるべき政策はただ一つ、「北朝鮮に核兵器を使わせないこと」です。
 現在、経済制裁の強化として、北朝鮮への石油の禁輸が進められていますが、とんでもない事だと思います。みなさん70年前を忘れたのでしょうか。

 朝鮮半島を併合し、満州に傀儡政権を打ちたて、日中戦争を行い、戦前の日本は東アジアへの領土的野心を隠しませんでした。国際連盟も脱退し、ついに石油の禁輸が始まりました。
 日本はどうしたか。「2年程度は戦争を遂行できる石油の備蓄がある。今打って出なければ日本は国体が護持できない」と真珠湾攻撃に打って出たのです。

 石油を本当に止めてしまったら、既に軍事用の備蓄を終えている北朝鮮は戦争を始めると思います。そうなると核兵器の使用は時間の問題でしょう。ロシア、中国が隠れて石油を北朝鮮に入れているからこそ、開戦はかろうじて回避されているのだと思います。

 北朝鮮の核兵器開発を黙認していると、いざ戦争となるとさらに大きな犠牲が生じるでしょう。だから今核兵器開発をやめさせるべきだとの意見はもっともに聞こえます。しかしその具体的方法はありません。本当にないのです。

 だからこそ戦争を回避するためのあらゆる手立てを取るべきです。
 たしかに今開戦すれば、日本韓国は大被害をうけ、極東の米軍の被害も甚大でしょう。しかし米国本土の被害は避けられます。
 いま開戦する事は米国には多少の利がありますが、韓国、日本にとっては最悪の結果を招きます。主戦論者は開戦前にアメリカ本土に移住するつもりなのでしょうか。

 韓国の文大統領は対日政策では問題がありますが、北朝鮮政策に関しては納得できます。韓国は一定程度の人道支援資金の注入も北朝鮮に行っています。
 しかし安倍首相は完全にアメリカのコントロール下にありアメリカ・ファーストです。たとえ日本が火の海になろうと、米国への全面追従の姿勢を崩していません。

 このまま開戦となれば、北朝鮮の矛先は融和政策を一部に残し、同一民族でもある韓国への攻撃を飛び越して、日本がファーストターゲットになるのでは。
 北朝鮮と日本の地理的状況を考え、アメリカと同一歩調を取るのは危険すぎると思います。日本は既に何十発も近海にミサイルを打ち込まれている、即ち完全に射程内にあるというのに。

 北朝鮮の金政権が日本の最大の脅威なら、アメリカ政府、トランプ大統領は日本にとっての第二の驚異です。アメリカ・ファーストを高言する政治家に日本の命運を宅するかのような安倍政権の動きには疑問を持たざるを得ません。
 なにしろ、トランプ大統領は中東の安定よりも国内の支持率を重視して、イスラエルの首都をエルサレムとし、大使館を移転を決定しました。それに反対するパレスチナに対し、こんどは経済的援助を止めると言い出しました。どうなるか分かりそうなものですが。

 はっきり言いますが、トランプ大統領が知性的な人間とは私にはとても思えません。彼は極めて危険な指導者であるのに、世界最大の軍事力を握ってしまいました。
 直接選挙、大統領制の一番弱いところが如実に出てしまいましたが、これは嘆いているだけでは済みません。彼を止めないと。
 中東ならば積極的に動くドイツ、フランスの動きが今回は極めて鈍いです。事は極東ですから。

 彼を止めるには文大統領と安倍総理の共闘しかないと思うのですが、安倍首相にそれを期待しても無理でしょう。次の選挙が極めて大事になりますが、それまでに北朝鮮、アメリカの双方が銃爪を引きませんように。

 なにしろ戦争になるとしたら、石油完全禁輸の場合を除き、100%アメリカの先制攻撃です。北朝鮮はアメリカと事を構えて、勝利するとは考えていません。最後は核兵器の打ち合いになり、国家体制は崩壊するでしょう。北朝鮮統一以外の領土的野心を持たない北朝鮮が、自分から打って出るわけがないです。
 日本にとって喫緊の課題はトランプ・安倍蜜月体制の打破でしょう。

 今年こそ極東政策の大転換を図るべき年です。日本はアメリカ完全追従では遅かれ早かれ失敗します。南北朝鮮、中国、ロシアとの友好関係を緊密にすることこそ、日本の平和と安定、成長に貢献します。
 たしかに日本は70年前にアメリカに完全降伏した国ですが、ここまでコントロールされるいわれはないはずです。日本を除く東アジア、東南アジアは既に新しい大東亜共栄圏に舵を切っています。

 日本だけが取り残されつつあり、日々危険が迫っているのです。
 今日、平壌放送は文大統領を、初めて大統領と呼称したそうです。

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この記事へのコメント

宝くじ
2018年01月04日 22:40
もし、古城先生が金正恩第一書記の立場なら、どのようにすれば(世界の)全体最適が得られると思いますか?
その歴史的文脈、地政学的立場を考えるとなかなか難しいと思いますが…。
一度、理事長の戦略をお聞きしてみたいと思っていました。
ベンプレ親父
2018年01月05日 01:02
宝くじ様コメント有難うございます。

金正恩氏が全体最適を追求している人間とは考え難いですが、世界の全体最適は全ての国の核放棄ですね。
自分の国だけが核を放棄して、他国の保持をそのまま認めるのは全体最適にはなりませんから、金氏の打てる手は無いでしょう。
むしろ全体最適に対し手を打てるのはアメリカをはじめとする既存の核保有国です。「我々も核兵器を放棄するから、北朝鮮も放棄せよ」という手が全世界で打てたなら、それが最良手ですね。
しかし核保有国間の合意を形成するのは現在は実現困難、ほぼ不可能でしょう。
金氏の立場なら、核兵器保有を更に進めるしか自国体制の安寧はなく、放棄はむしろパワーバランスを崩し、世界の全体最適にはならないと考えるかもしれませんね。
氷水
2018年01月05日 23:00
アメリカの不機嫌を買うと、日本では非常に生きにくい状況に陥ります。
田中角栄ですらあのザマなので、安倍総理や現在の政治家が、先生の期待しておられる事を実行するのは無理ゲーでしょう。
もう、天皇陛下…(ry
それにしても、こうした意見を発信するとは、さすがですね。勇気があると言いますか、真似できないです(・・;)
星めぐり
2018年01月05日 23:02
何とも愁いを帯びた顔のワンちゃん、私達中高年の悲哀を背負ってくれてるようないい写真ですね。我が家も病院通い続きです。私はいざという時に先生がいなかったらと思い、点滴もマスターしました。酸素にニトロ完備です。近い将来旅立つことは分かっているけれど、なるべく苦しませたくないと思って。 レモンちゃんの記事は保存しています。これで良かったと思えるように…
さて、先生はお父様から聞かれていると思いますが、日本が朝鮮半島韓国を統治していた時代、それなりにうまくやっていたのではないですか?証言者の声も多いのにかき消されています。王朝時代の身分差別や、中国に全て許可をもらわないと始まらない…などを考えたら、今の筋金入りの反日教育は何なんでしょうね。敗戦後に38度線が引かれ、初代大頭領はアメリカが任命し、反日をより煽ってきたと思います。首相がゴルフをしていたら、まだミサイル大丈夫か!みたいな感じです。日本は戦後 基地や原発を次々と造り、戦争には絶対向かない?適当な言葉が見つかりませんが、沈没するでしょうね。アメリカが世界の警察ではないと、みんなが分かってきています。でもどうして良いか分かりません。
ベンプレ親父
2018年01月06日 22:42
氷水様、星めぐり様、コメント有難うございます。

ご返事遅くなりました。
田中角栄、小沢一郎は中国と関係を深めようとして追い落とされ、鈴木宗男、佐藤優はロシアと関係を深めようとして投獄されました。
陰謀史観は取りませんが、日本の奥底にアメリカの大きな力があることは間違いないでしょう。
また法治国家と言いながら、権力は殆どの事が可能ですね。
籠池理事長夫妻が、逃亡も証拠隠滅の恐れもないのに、いつまでも独房で拘禁されています。彼らは安倍政権が終わるまで、シャバには出てこられないでしょう。恐ろしいことです。
韓国統治時代、部分的には友愛もあったでしょうが、大局的には侵略であり、一部を取り上げて侵略の事実を葬ることはできないと思います。
それにしても、星めぐり様の言われるとおり、もうどうして良いか分かりません。
マニア
2018年01月22日 01:50
はじめまして。
私もベンプレ親父先生と概ね同じ考えです。
アメリカ、安倍政治を信奉する自称右翼には政治外交のいろはを説教したいところです。
ちなみに私は現在23歳ですが、同年代の友人達は国際問題や政治には全くの無関心です。
興味があるのは学歴と就職先だけ。
残念ながら、緩やかに死んでいく祖国を救おうと志す若者はもういません。
彼らは口を揃えて、「自分には関係ない」「自分が生きている間なんとかなればいい」と言います。
私自身は日本再興の為にできることをしたいと考えていますが、腑抜けだらけになってしまったこの国の現状に辟易するばかりです。
ベンプレ親父
2018年01月22日 16:47
マニア様、コメント有難うございます。

自分のこと以外に興味が広がらないのは頭が悪いからです。
医師会長だった武見太郎先生の講義を40年以上前に一回だけ聞いたことがあります。
講義の内容は忘れましたが、ひとつだけ、先生が黒板になにか書きながら、ふと振り返られ「頭の悪いやつほど利己的なんだ」と言ったことは今も思いだします。情景もよく覚えています。
大きな意味で知性の欠如こそが、現代日本の最大の問題だと思います。

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