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zoom RSS EMT927stプチ・メンテしました&菅野先生の927評

<<   作成日時 : 2018/11/10 18:19   >>

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 4日前に入手したEMT927stですが、搬入時はスピンドルオイルだけ交換して、すぐに聴き始めてしまいました。
 一番簡単なアイドラーとステッププーリーの掃除ぐらいしてやろうと、本日はプチ・メンテです。
 写真はガラスターンテーブルを外したところです。
 ラックに927を設置する脚も少し追加したので、万が一が無い様に、カートリッジも外して、アームはマスキングテープでアームレストに留めました。
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 鋳物のメインプラッターには写真のように丸穴が6個空いています。ですからメインプラッターを外さなくても、プーリーとアイドラーの掃除程度は丸穴から可能です。
 プーリーは取説通り無水エタノールで拭き掃除をしました。
 アイドラーもアルコールで掃除しろと書いてあるのですが、アイドラーの生産時期によってアルコールで拭くと硬化するヤツがあるそうなので、ここは触りませんでした。

 アイドラーシャフトにEMT純正オイルを一滴たらしておきました。スピンドルオイルと同じものを使ってよいと取説には書いてありますが、この部分の方が回転数が多いので、本当はスピンドルオイルより粘度の低いものを使う方が理屈には合っているのではないでしょうか。
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 ガラスプラッターとカートリッジを取り付けて完成です。
 この機会にラックに927を固定する脚にもう一工夫しました。
 
 4日前に設置したときは、927の下部鉄製フレームの四隅にバーチ合板を敷き、その合板の外側にバーチ合板で土手を作って、927が左右に動かないようにしました。
 今回は鉄製フレームの前側、後ろ側にバーチ合板を敷き、鉄製フレームを内側から支えるようにバーチ合板の土手を作りました。
 これで927は前後にもズレなくなりました。

 本気の地震が来たらダメでしょうが、これで震度5くらいなら927がラックから落ちる心配は無いのでは?

 よく見ていただくと判りますが、前側の脚は少し左側に寄せました。
 927の重量バランスは左の前側が重心位置と思いますので、脚もそれに適したように少し左に寄せてみました。
 まあ、センターに取り付けても問題は無いとは思いましたが。

 さて、今回プチメンテをやってつくづく感じたのですが、927は本当にシンプルな作りですね。
 メンテの写真でプーリーが写っていますが、その下のグレーのデカイやつがシンクロナスモーターです。
 このモーターシャフトにスピンドルが取り付けられ、アイドラーを介してタンテを回しているだけです。

 トーレンスのTD124はもとより、マイクロトラック740やコラーロ4T.200だって調節のパーツがいろいろ付いていましたよ。
 そんな工夫を吹っ飛ばすといいますか、あざ笑うかのように、高性能な馬鹿でかいモーター、極太の長大なスピンドルシャフト、圧倒的なサイズと精度のキャスト・プラッター、完璧なフラットネスとバランスのガラス・プラッターといった物量と機械精度で圧倒的な性能を誇示しているのがEMT927なんですね。

 山中敬三先生は、今のLPプレーヤーは電気屋が作ってる。EMT927は機械屋が作ってると喝破しましたが、まさにその通りですね。

 機械として正当に、妥協無し、予算無しで組み上げると、ここまで来るのでしょう。

 ネットを見ていましたら、先日亡くなられた菅野沖彦先生のEMT927評(Dstですが)がオーデイオアイデンティティーという名称のブログに引用されていました。
 孫引きですが貼らせていただきます(不都合な場合はご連絡ください)。

 『菅野沖彦
 別冊FM fan 30号(1981年6月発行)
「最新プレイヤー41機種フルテスト」より
 
概要 このプレイヤーシステムは非常に特殊なもので、決して家庭用のプレイヤーではない。プロ用としても超ド級であって、何しろターンテーブルの大きさが16インチ径もある。これはカッティングしたラッカーマスターを検聴する目的で開発されたという。この下の930が放送局用のプレイヤーとして使われているが、ターンテーブルはもっと小さい。カッティングの検聴用ということだが残念なことに、私はこういうプレイヤーを実際にカッティングルームで使っている例をまだ知らない。カッティングルームの場合には、カッターマシンをターンテーブルに置いたままで聴けるようになっているので、このプレイヤーシステムの本当の使い方がどこにあるのか、私自身はっきり知らない。おそらくEMTとしてディスク再生機のあるべき姿を追求すればこうなった、というふうに解釈するのが本当ではないかと思う。
 もちろんこれはEMTのトーンアームとカートリッジを使うものであって、ユニバーサルタイプではない。TSD15を標準として使う。そしてイコライザーを内蔵していて、ライン出力を取り出すという方法をとっている。付属機構がいろいろ付いていて、針先のポジションがはっきりスケールで見られるようになっていて、レコードをかけるには確かに完璧を期したプレイヤーだ。

音質 駆動方式は今回の中では唯一のリム方式である。音質はもうケタ違いといっていい。今回聴いた最高級プレイヤーの中でも、これは一次元を画したたくましい音だ。はじけるようなベース、うなるようなバスドラム、パーカッションの立ち上がりの機敏な音、目も覚めんばかりだった。ピアノのスケールが一段と大きくなって、今までのものと違ってしまった、というふうに楽器のスケール感が変わって聴こえる。そして全帯域にわたって、実に朗々と響いている。同じレコードがこういう音になるとは信じがたい。
 とにかくこの重量のかかった音──音の目方という表現が許されるならば──これは全く今までとはケタ違いの目方がかかった音だ。そして音のパワーというものがものすごい。実際これはどういうことだろうか。レコード自体がこれだけ猛々しく鳴るべきものなのか、このプレイヤーがこういう音を出しているものなのか判断に苦しむ。とにかく次元を異にした猛烈な力強い音だ。もちろん帯域バランスとかはよくとれているし、クセがどこへ出るというものでもない。本当に最低域から最高域までを、ものすごい充実感と確実性と重量感を持って、スケールの大きな圧倒的な音を聴かせてくれる。
 まさにプレイヤーシステムによる音の違いとして、本当にひしひしと感じさせられた。948と同じTSD15を使ってテストしたが、カートリッジが同じであるにもかかわらず、同じEMTの中でもスケールがガーンと大きくなった。ましてやほかのプレイヤーシステムと比較してみた時には、相当違う音になる。こういう音を一度聴かされると、確かにほかのプレイヤーの音はどこかひ弱だ。しかしいい音には違いないが、レコードそのものがこういう音なのかどうか、疑いを持つほどに堂々たる音だ。もう圧倒されて、これは別格だという表現を使わざるをえないプレイヤーだった。』
 
 ちょっとほめ過ぎのような気もしますが、私も同じ感想を持っています。先生はトーレンス・リファレンスを愛用され、927は使われていませんでした。
 その点で、927使いの瀬川先生、山中先生の評論より客観性があるかもしれませんね。

P.S.
 EMT927stと同時に是枝式トランジスタ−フォノイコ、ゲイン60db、ハイインピーダンスMC専用というブツを仕入れました。
 他のフォノイコならどうかなと、マランツPH-1のMC高インピーダンス入力端子にRMA297のアームコードをつないで聴いてみました。
 音の印象は大きく変わりませんが、スピード感やダイナミックレンジで是枝式にかなり水をあけられました。

 是枝フォノイコも927の評価を押し上げていますね、

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