EMT(Haufe) T890 MCトランスをGet !!(後編)
トランスケースの裏蓋をあけてみました。パス・スイッチを殺してやろうと思ったのですが、トランスからの引き出し線が細いし、どの線がどこにつながっているのか分かりません。
スイッチは見た感じ高級そうなので、そのままにする事にしました。
裏蓋を閉めて、RCAプラグ類をつなぎました。このままではハムが出るので、販売店の言うとおりにアームコードのアース線を延長してフォノイコのアースターミナルに直接落としますと、ハムは消えました。
ちょっと聴きましたが、音は良さそうです。ただ、MCトランスをパスしてアームコードのアース線をフォノイコのアースに落とすのはヘンな気がします。
裏蓋を再度開けてみますと、RCAジャックのマイナスは、入力側のRCAジャックを止めるネジのうち、Lch側のネジにまとめて落としてありました。
という事で、このネジにワニ口クリップを付けた短いコードをYラグ端子で留め、ワニ口にアームのアース線を咬ませますと、更にハムのレベルが下がって、ほぼ皆無に。これが正解ですな。
再度モノLPを聴きなおしました。LPは昨日、取材で使ったコルトレーン「マイ・フェイバリット・シングス」、スピーカーはオイロダインです。
15095を凌ぐワイルドな音、パワフルな音で驚きました。
15095で聴くOFD25はエラク強靭な音なので、EMTが自社製品に使っているT890はもう少しマイルドな音かと思いましたが、まるで反対でした。
なんでも、EMT社はこのトランスの入力側に33μFのタンタルコンデンサーを入れ、出力側に26-27kΩの抵抗を並列に入れて調音してある様です。
補正無しのナマのT890は、元気で硬めの音ですな。
なお、T890には二種類あるようです。胴体が少し長めの少し大きいヤツと短い丸っこい小さいヤツです。
ベンプレ親父がGetしたのは長い方ですが、たぶんこちらの方が古いタイプだと思います。
ネットを見ていますと、EMTとだけケースに書かれており、それ以上の型番の無いやつは長いトランスをケースの中で寝かせて使っており、STX-20の型番のあるヤツは短いトランスを立てて使っています。
二つを見比べますと、型番なしのEMTトランスの方が古いように思えます。
なお、どちらにもタンタルコンと抵抗は入っていますね。
さて、これでEMT OFD25のMCトランスも落ち着くのでは。
※この記事を書くのに、諸先輩方のブログを参考にさせていただきました。有難う御座いました。
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