EMT927st用ガラスサブプラッターを60Hz仕様に変更しました
(ベンプレ亭書斎のEMT927st用ガラスサブプラッターを、購入時に付いてきた50Hz使用から60Hz仕様に変更しました。
写真右がベンプレ亭書斎のEMT927stに乗せてあった50Hz用サブプラッター、左が今回購入した60Hz用サブプラッターです)
我が家のEMT927stはベルリンの壁の崩壊前後に、ある日本のビンテージ・オーディオ店にドイツから10台余り一度に入荷したものの1台だそうです。
ドイツ仕様ですので、50Hz・230vだったと思います。これを西日本で使えるように、電源回路を100V仕様に変更し、モーターは60Hzに変更してあります。
EMT927は民生機のようにプーリーを裏返すなどで60Hzと50Hzの切り替えが出来る様にはなっておらず、あのバカでかいモーターごと交換です。
既に取り換えられた50Hz用のモーターです。これも購入時についてきました。
マグカップをサイズの比較のために、横に並べています。
ベンプレ亭書斎も西日本にありますので、この50Hz用モーターは当面不要ですが、東日本に引っ越せば必要になるかも?
既に前オーナー様でモーター、電源回路は取り換えてありますので、西日本でも927は完調に動作します。
その為でしょうか、前オーナー様はガラスプラッターは50Hz用のままで使われていたようで、そのまま我が家にやってきました。
ストロボライトと回転数チェック用のディスクがあれば回転のチェックはできますので、プラッターまで敢えて交換しなかったのでは?
50Hz用と60Hz用は周囲に刻んであるストロボスコープのパターンが違うだけで、性能に差はないですからね。
ベンプレ親父は、せっかく手に入れたEMT927stですので、ガラスプラッターを60Hzに変更してみました。このプラッターは現在も新品が手に入ります。サードパーティーかもしれませんが、ドイツ製だと思います(取説がドイツ語なので)。
60Hz用を入手して比べてみますと、一番上の写真の様に、50Hz用と少し異なりますね。
50Hz仕様はストロボマークが角形ではっきりしています。60Hz仕様はマークが丸型で、あまりクッキリはしていません。
ガラスの上に貼ってあるゴムも少し違います。50Hz用は模様が無くフラット、60Hz用は表面に微細な凹凸がつけてあります(このほうがレコードを外し易いです)。
センターシャフト回り、レーベルを落とし込む部分も、50Hz用は薄いゴムが貼ってありましたが、60Hz用はガラスのままです。
ただし、これらの違いは50Hz用、60Hz用の違いではなく、生産年度、生産工場などの違いによるのでは。
音ももちろん聴いてみましたが、変わりは感じません。レコード盤を外し易くなった分だけ、新しい60Hz用サブプラッターが良いですかね。
これでEMT927stの手入れは一段落ですね。OFD25モノ針は先日落ち着きましたので、あと残ったことは旧型TSD15のカンチレバー修理と139stフォノイコの修理です。
ここからはペースを落としてゆっくりやりましょう。
P.S.
先日T890トランスを入手し、EMT OFD25モノ針に使っていますが、EMT用の純正トランスについて、以下の情報を拾いました。
自分は初めて知った情報なので、忘備録に貼っておきます。
T890(155st、155用MCトランス 昇圧比 1:10)
T94/20 (139、139A、139B用MCトランス 昇圧比 1:20)
T210 (139st用MCトランス 昇圧比 1:40)
私の手に入れたT890が一番新しくて一番昇圧比の低いタイプでした。OFD25は出力が1.15mvあるので、1:10なら十分すぎるほどです。
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