EMT139st真空管式フォノイコライザーを修理して頂きました !!
昨年11月にEMT927stを導入したときに一緒に139st真空管式フォノイコライザーもGETしていましたが、これは不動品でした。
年末にSさんにお預けしたところ、本日無事に修理完了、持参して頂き、ベンプレ亭書斎のEMT927stに組み込むことが出来ました。
上の写真がオルトフォンRMA297アームの下にセットされた139st、下の写真はそのアップです。
不足していた真空管を挿し、規格の間違っていた真空管を取り替え、次いでセレクタースイッチの修理、数個の不良部品の交換で無事に139stは蘇ったそうです。
文字にしてしまえばこれだけですが、当初は左右のEQカーブが揃わないなど、御苦労があったようです。
Sさんから頂いた計測データです。左右チャンネルのRIAAカーブはピッタリ揃っていますよ。
ベンプレ亭書斎に運び込み、927にセットしましたが、139stはバランス出力なので、マッキンC40のバランス入力に入れ、このREC.OUT.から是枝ラインプリに入力しました。
EMT927の139用電源供給部は無事かな?コネクター類の接触不良はないかな?と恐る恐る鳴らしてみましたが、何の問題もなく、いきなり凄く良い音です。
カチッとした硬質な音で、金管のブロウやピアノのタッチが凄く明瞭です。聴感上はわずかにハイ上がりに聴こえますが、低域の締まりが良いとも言えます。
オペラ、室内楽、コンボジャズと鳴らしてみましたが、139の球が温まるほどに益々良い音ですね。とにかく明瞭度が抜群で、音数も多いです。
Sさんに頂いた修理前の写真です。
139stはモノラルの139と同じ大きさのシャーシにステレオを詰め込んでありますし、927の内部に設置されますから音はどうかな?ハムはどうかな?と自分にはエクスキューズもあったのですが、どちらも素晴らしく良いです。
EMT927st、Dstを使用されている方は、フォノイコライザーとして139、155を使用せず、外部の別なフォノイコを使っている方も多いので、音はまあ一通りなら良いや、一度聴いたらコレクションにしておこうと思っていたのですが、コリャーEMT927stのエースフォノイコに決定です。
今日はそれ以外にWEのトランス、ソーダソンのトランス、ロンドンWEのトランスを使用したプリなど色々聞かせていただきました。
どれもそれぞれに良い音でしたが、WEのトランスにSさん制作のプリの音が一番印象に残りました。
S様、御親切にありがとうございました。今後とも宜しくお付き合いくださいませ。
この記事へのコメント
高域から低域まで、完璧です!
音は更に完璧ですぞ。正直、139stは過去のものだと思っていたので、驚きました\(^_^)/
ありません。
なので、オリジナルのデータは捏造では無いかと思っていました。
ところが、今回の件、これは事件ですね!
今の部品は特性が良すぎて、全体のバランスを壊してしまうので、EMTのイコライザーがまともに鳴っているのは世界的にもあまり無いでしょうね。
今回のメンテナンスの詳細は知りませんが、きっと当時の部品に近いものを選別するなど、かなり拘りがあるメンテナンスですね。
恐れ入りました!
それにしても、低域が落ちていないEMTのカーブはあるのですね!
素晴らしいです。
私は無知すぎて、今回の修理の凄さが良く分かってないみたいです。ただ、139stが大変優れたPEQであることは良く判りました。
今夜はマッキンC40のバランス・アンバラ変換回路を通さないと、音がどうなるか実験しています。
結果は近いうちにブログ記事にしたいと思います。
どえらくパワフルで硬派な老人ですね(^ν^)