EMT139stの不思議な出力コードをどうする?(前編)

 先日、EMT139stの出力(バランス)を直接マンレイミキサーにバランスで入れるアダプター(XLR端子をTRSフォンに変換)と、バランスアンバラ変換アンプを使わずにXLR端子のアースとコールドをショートしてアンバラで是枝ラインプリに入れるコードを作ったことを書きました。

 ところが、139st出力端子のピンアサインが、1番コールド、2番ホット、3番アースという見たこともない配列になっています。
画像

 図で書くと、アンバラ側は1番と3番がショートされるので、139stの出口から是枝プリの入り口までシールドが効いていて、普通のアンバラ同軸ケーブルになっています。
 しかしバランス側は良く判りません。139側で3番が網線に、マンレイ側で1番が網繊に繋がれているので、普通のアンバラ同軸ケーブルになっているのかな?
 それともシールドされていない線が二本、ホットとコールドにつながっているだけ?

 マンレイ側で聴いてもちゃんと良い音が出ているので、無視するのも手でしょうが、気持ち悪いですな。

 139stはバランス出力で、マンレイはバランス入力がデフォですから、正しくバランスで繋いだ音も聴いてみたいです。
 そうなると139stの出力端子を1番アース、2番ホット、3番コールドに作り替えるか、マンレイミキサー側の接続コードを1番コールド、2番ホット、3番アースに作り替えるか。

 オリジナルコードをぶった切るのも気が引けますが、3番アースなんてヘン過ぎますよね。
 139stの出力コードは少し長すぎますので、思い切ってこれを切って、139出力端子を国際規格(1番アース、2番ホット、3番コールド)に作り替える事にしました。

 ここは是枝さんと139stの修理をしていただいたSさんに相談したのですが、お二人とも139側を治すのが良いのではとのご意見でした。
 139stのXLRオス出力端子を作り替えて、139stからマンレイまでバランス接続ができるように環境を整え実験しました。
 試聴LPはモーツァルトの「フルートとチェンバロのソナタKV14」Claves盤、アート・ブレイキーの「モーニン」B面です。

A.139st出力端子(XLRオス)→XLR端子メス→RCA端子(1番3番ショート)
B.139st出力端子(XLRオス)→XLR端子メス→TRSフォン端子
 の聴き比べです。言うまでもありませんが、Aがアンバラ、Bがバランス接続です。プリはバランス、アンバラの両方が入力できるマンレイミキサー、システムはロンドンWEを使いました。

P.S.
 139stからの出力コードはEMT2121と印刷してあり、なんだか由緒正しそうです。XLRオス端子を付けるときに剥きましたが、すごく凝っています。

 ゴムを剥き、その下のセロハン様の透明シートを剥ぐとシールド網線です。網線は銅で、40年は経っていると思うのですが、ピカピカです。シールド線は網ではなく、細い銅線を密に、二重に芯線に巻き付けてあります。内側と外側が逆方向に巻いてありました。
 その下に芯線が二本入っているのですが、その周りには2重に絹糸が巻いてあり、その巻き方も内側と外側が逆方向に巻いてあります。こんなに凝った線は初めて見ました。

 2本の芯線はグレーと黒の被覆がかかっています。芯線の素材は銅メッキ線です。メッキは嫌う人も多いのですが、安定性が高いため、私は好きです。
 ベンプレ亭書斎のスピーカーコードはベルデンとWEを主に使っていますが、みんなメッキ線です。

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