SUTUDER C37導入記(その2.)

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 (スチューダーC37用の220Ⅴ、50Hz電源です。これも大掛かりなもので、40㎏位あると思います)

 スチューダーC37はビートルズのレコーディングにアビーロード・スタジオで使われたことでも有名ですが、ヨーロッパで広く使われた業務用デッキでした。
 ヨーロッパのメジャーレーベルのクラシック録音、黄金の60年代の録音の相当数はC37で録音されていたと思います。

 また、五味康介先生が人生最後に手に入れたデッキもこのスチューダーC37です。先生はこのように書き残しておられます。

 「レコード会社で使用するプロ規格(業務用)テープレコーダーの代表格といえば、アメリカではアンペックス、ヨーロッパではスチューダーだが、そのスチューダーで真空管時代の傑作C37を、かねがね入手したいと切望していたところ、こんど某レコード会社の好意でこれを拙宅に据えることができた。
 すでに一万二千時間使用したという古物ではあるが(自動車の走行距離メーターと同様、何時間使ったか一目でわかるようになっている)、さすがは世界の名器、メカにいささかの狂いもなく、その重厚な音の味はホームユースの高級品といわれるルボックスA700の比ではない」

 なんかもう、凄いですね。
 ウルチメイト・スーパーマニア、オーディオ界のレジェンド、五味康介先生にここまで言わしめた機材がベンプレ亭書斎に入るなんて。気が遠くなっちゃう。

 ただ、C37は五味先生の時代でもそろそろヴィンテージです。50年以上前のメカニズムとアンプを維持するのはベンプレ親父程度のウデと知識では全くもって不可能です。
 しかしオーディオの先輩宅でC37を見つけ、これを維持できる方とお知り合いになりました。

 そうなると…ベンプレ親父がかつて憧れ、とても手の届くものではないと思っていたC37、一気に思いが爆発してしまいました。
 見初めたC37を略奪婚同様にしてベンプレ亭書斎に引きずり込みましたが、その後は秀吉が淀君を遇したがごとく、下にも置かぬ手厚いおもてなしで、御機嫌を取り結ぼうという作戦です。。
 可愛がってあげれば、高貴な姫君(年増ですがw)も少しはこちらを振り向いてはくれませんか?
 
 彼女の幸せな余生はベンプレ親父の責任です。いやこのレベルのマシンなら、ベンプレ親父亡き後も、新しいパトロンが出てくるのは必定でしょう。
 数年~10数年間、ベンプレ親父が命のある間はお預かりさせて頂き、お世話をさせて頂きますぞ。

P.S.1
 C37の後継機種、スチューダーA80も素晴らしいデザインですね。見ているだけで、もう妙なる美声が聴こえてきますよ。Sさん宅で聴かせてもらいましたが、音もドスが効いていて迫力満点でした。
 業務用デッキの世界で、あまりにも高い評価を受けていたため、今となっては却っていろいろ言われやすいA80ですが、実物は凄く魅力がありましたよ。

P.S.2
 先日ステレオサウンドから出たザ・ピーナッツのLP、特にモノラル録音にビックリした話を書きました。このLPは松下真也さんのスタジオでカッティングされた物です。
 モノラルのアナログマスターテープを、スカリーのカッティングマシン(カッターヘッドはウェスタンのモノラル用)でラッカー盤を切ったそうです。

 このスカリーへの送り出しデッキは、メカがテレフンケンのマグネットホーン15、アンプがアンペックスの真空管時代の物(AG300?)でした。
 メカの精度はテレフンケンが一番良くて、テレコ・アンプの音はAMPEXが良いという事でこの組み合わせで使用されているとか。

 松下さんのお仲間の、ジャズプレーヤーでもあるSさんのお話では、「スチューダーの音はジャズ向きではない。テープ走行の安定感はスチューダーだが、音ならアンペックス」と言われていましたが、まさかベンプレ親父には聴き比べなんてできませんからねぇ。

 このレベルまで来たら、オードリー・ヘップバーンとエリザベス・テーラーとソフィア・ローレンの誰が一番美人かという世界ですな。もう優劣をつけるのは無理でしょう。
 私は五味先生が絶賛し、クラシックの再生に向いていると思われるスチューダーC37の胸を借りたいと思います。

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この記事へのコメント

YasuhikoComesToMyResolve
2019年02月18日 20:54
命ある限り…ですな。
ベンプレ親父
2019年02月18日 23:29
やりまっせ!!

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