老健はくほうはイチケンにお願いします&FACT FULNESS面白かったです

 尼崎の若王寺に移転新築します老健はくほうの入札・開札が終了し、施工は(株)イチケンさんにお願いする事になりました。
 金額は14億円台から20億円台とけっこうバラ付きました。
 施工用車両がやや入り難い土地らしく、そのぶん少々割高になった様ですが、そこは仕方がないですね。
 他の3ゼネコンさんにも良く頑張っていただきました。今後とも宜しくお願いします。
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 さて、写真の本、ファクトフルネスhttps://www.nikkeibp.co.jp/atclpubmkt/book/19/P89600/を読んでみました。今年の1月に発売された本ですが、評判が良いようです。
 内容は表紙の右上にある様に「10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」です。

 著者はスエーデンの医師・公衆衛生学者です。本の完成直前に他界されましたが、ご家族の協力で無事に刊行されたそうです。

 われわれは多くの事象について自身の見解を持っていますが、その見解を導いたファクトは古い知識であったり種々のバイアスがかかった物、個人の嗜好で選択された物であり、本当のファクトでなないので気を付けようという啓蒙書です。
 昔から「人は自分の見たいものしか見ない」と言われますが、情報収集がインターネット時代になりその傾向はさらに顕著になっていると思います。

 啓蒙の部分は別として、私は医療介護の経営者ですから人口問題のファクトの考え方が面白かったです。
 少子化は経済状態が好転するほど進むというのがファクトで、文化や宗教には関係が無いそうです。
 どの国も、どの宗教を信じる人々も、経済状態が良化すればするほど一人の女性が生む子供の数は減ってくるそうです。

 この書の統計では、避妊が禁じられているカトリック信者でも、同じく避妊禁止のイスラム教徒でも、子供の数は経済状態が良化するにつれ減少していき、経済状態が同じならカトリック教徒もイスラム教徒も無宗教の人も子供の数は同じだそうです。

 笑い話のようなコラムがありました。
 低開発国では今でもカトリックの修道院、修道女が医療と公衆衛生に大きな役割をもっています。
 著者がその修道女の共同執務室を訪ねてインタビューをしていたら、宗教画を張り付けた扉の裏に避妊具のストックが大量にあったそうです。

 修道女は「避妊とエイズの予防のためには、私たちにはこれが必要なのよ」とこともなげに語り、すぐに著者と「公衆衛生の向上のために何をなすべきか」の話し合いを再開したそうです。
 そりゃまあ、修道女のお腹が大きくなったら商売あがったりですわなw

 最近の日本の風潮ですが、少子化は若い世代の経済的困難が原因だとする意見が多いです。先日読んだ「東京貧困女子https://str.toyokeizai.net/books/9784492261132/」はそのような切り口でした。
 それはミクロでは正しいでしょうが、マクロでは間違っているみたいですね。
 ファクトを正しくとらえれば、経済発展を望む以上、少子化を止める事はもうできないという事でしょう。

 今後は縮んでいく社会を如何にして住みやすく維持していくかに焦点を絞るべきで、人口が維持できる出生率2.07は無理、希望出生率(現在の女性の希望する子供の平均数)1.8も達成不可能でしょう。

 私はもう還暦なのでなんとか逃げ切れそうですが、今後の世代の皆さんは大変ですね。
 頑張って下さいね。

この記事へのコメント

Ernst & Young
2019年06月23日 13:46
結構分量がありますが、巻末の参考文献も読んでみると面白いですよ☆

日本に住民登録のある者は、子育て・子作りより本を読むのに時間を割くべし。将来どれだけの負担が子世代にかかることやら…。
think clearly
2019年06月24日 12:57
アメリカは非常に恵まれた地政学的環境にありますが、複雑でもユーラシア大陸は東西の広がりがやはり圧倒的。
北京オリンピックの頃には、アジアが消費生産・イノベーションの中心になるのは確かな印象でした。決算書のように数字で判断すると、平均的家庭が子供を持つ事の金銭面でのリスクは極めて高い。
子供に「なぜ生んだのだ?」聞かれた日には、「日本を支えるためだよ。」と胸を張って主張しましょう。
ベンプレ親父
2019年06月25日 06:13
Ernst & Young様、think clearly様コメント有難う御座います。

少子化が進み、日本、世界の各種社会システムが崩壊するのか、どこかで歯止めがかかるのか。

コマツ製作所は小松市と東京都に本社があり、給料は同じで社員の小松→東京、東京→小松の転勤も多いそうです。
社員は小松に来ると子供が生まれ、東京に行くと生まれなくなるそうです。
小松の方か子育てがしやすいのも原因でしょうが、それだけではないのでは。

バッタは個体数が増えすぎると生態が変わり、集団移動して作物を食い荒らし、最後は自滅します。
レミングはそれこそ海に突進し、集団自殺します。
周囲に同じ個体が多すぎると、生物は繁殖を止めるのではないかと個人的には思っています。人間は既にその段階なのではないかと私は思っています。

東京は地方から女性を呼び込みますが、我々のころとは逆で、現在は進学で東京に出てきた人のUターン率は男性の方が高く、女性は大半が東京に留まります。東京に留まった女性は、そこでは子供を作らず一生を終えます。
つまり東京は女性の、人口のブラックホールになっているそうです。

藻谷浩介さんは何となく明治初期の人口4000万人になると少子化が止まる気がすると言ってました。
ファクトフルネスの著者は「経済的に豊かになるほど少子化は止まらない」と言いますが、私は生物の生存本能として、目に入る同種の個体の数が減ると少子化が止まるように思います。
修道女も本能に基づく行動が止められない様に、生物の本能は強いと思うのです。

果たして経済状況の良化だけで人類消滅に近づくほど人間の個体数が減るか否か興味のある所ですが、我々はそれを見届けることは出来ませんねw
自律分散制御方式
2019年06月25日 21:54
100~150万円?/日のキャッシュの流出が許容範囲であるならば、仕様が高く、職人の士気も上がる、バランスの良い価格での発注が良いかもしれませんね。
ところで、CEOは強気な姿勢を見せ続けねばならないのは大変だと思いますが、マイナス情報が上がってこない(隠蔽せざるを得ない)状況に社員が追い込まれるのは、非常に残念に思います。
業務上の評価というのは、事務方のように機械的スピーディにできる仕事と、そうではない仕事(顧客・設備・院内事情で左右されてしまう)と・・・性質が全く違うという点を、少しは考慮してあげて下さいね。
ベンプレ親父
2019年06月26日 12:00
自律分散制御方式様、コメント有難う御座います。

尼崎の老健、坪単価はたしか112万だったかと思います。工事車両が入り難いので、少々割高になったところがあるそうです。
7~8年前は坪60万円以下で病院が建ってましたから、高いですねー。

人事考課は難しいですね。ベストは絵に描いた餅ですから、ベター~やらないよりマシの範囲で出来ればマアマアですね。

私は100%の仕事を1つやるより80%の仕事を二つやる方がトータルでは大きな仕事ができると思いますので、いつもそうしています。

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