決算報告終了しました&今後の10年

 伯鳳会グループの各金融機関様への決算報告が終了しました。
 月曜日は何れも姫路支店で、三菱UFJ、みずほBK、SMBC、山陰合同、赤穂で中国銀行。
 水曜日は大阪で関西みらいBK(旧関西アーバンBK)、福祉医療機構。
 今日は東京でみずほBK、三菱UFJの錦糸町支店、SMBC新小岩支店でした。
 八十二銀行熊谷支店は先週の5月31日に。みなと銀行と阿波銀行は日程が合わなかったため事務長が報告に行きます。
 お取引金融機関様に於かれましては、今後とも宜しくお願いします。

 今、手元に資料が無いので正確な数字ではないのですが、長期借入金は総額250億円くらいあります。年間FCFは50億円くらいありますので、TOTALでは返済は余裕ですが、医療法人4、社会福祉法人3の合計7法人は、法律で互いに資金の融通が出来ません。
 従って7法人のうち資金需要が旺盛な法人でFCFが潤沢でない処は気を引き締めて運営しなければいけません。

 今後あそか会は外来改修で9億円、新特養で32億円、病棟改修で5億円、あそか園跡地の病院・介護施設で15億円、合計61億円くらい必要だと思います。

 医療法人五葉会は病院の移転新築、老健の現地建て替えで30億円かかると思います(ココが一番シンドイ)。

 大阪暁明館は緩和ケア病棟、電子カルテ入れ替え、透析クリニック&デイケア&介護事業所集合ビルで10億円くらいかな?

 伯鳳会は尼崎の老健建て替えで、17億ぐらいでしたか?

 玄武会は墨田区の新特養で25億円。

 積仁会は旧病棟の建て替えで20億円くらい?

 以上合わせると、163億円ですね。

 伯鳳会グループは年間25億円ほど借入金の返済をしていたと思いますので、7年分ほどですね。
 163億円の事業を7年間ほどかけてやっつければ、借入金の総額を増やさずに事業が完遂できます。
 伯鳳会グループがホールディング経営ならリスクは低いですが、五葉会、積仁会あたりはシビアに経営管理をしていかないとマズい事が起きかねません。
 あそか会も頑張らないといけませんぞ。

 最悪の場合は医療法人は伯鳳会、社会福祉法人は大阪暁明館、玄武会と合併させる手もありますが、そんなルーズな経営では駄目です。
 戦略的店舗以外は一つ一つの法人、一つ一つの事業体で採算を取り、キャッシュを回せるようでなければ、その仕事は社会的に意義が無いという事でしょう。

 70歳の引退まで後10年ありますから、既存の事業規模なら250億円、事業は拡大していくでしょうから300億円くらいは借入の負担を増やさずに使えると思います。
 この300億円を伯鳳会グループの安定的発展に有効投資し、その投資を確実に回収していく道筋をつける事が私の今後の10年ですね。
 老朽化した建築は建て替えなきゃなりませんし、無理のない範囲で、もう少しM&Aもしたいですね。

 40歳で私が父から経営を引き継いだ時は年商53億円でした。昨年は414億円、20年で8倍の規模になりました。
 今年は積仁会21億円が加わりますから、450億円くらい行きそうです。
 経営者人生を終える10年後に、経営規模を10倍の530億円にしてたら、ちょっと頑張ったことになりませんか?
 そうすると、中規模病院の買収が、あと1,2、必要かもしれませんね。

 世の中にはユニクロの柳井さん、星野リゾートの星野さん、西松屋の大村さん、ヤマト運輸の小倉さんなど、後継経営者で一気に業容を拡大させた名経営者もたくさんおられます。皆さん社会のニーズにマッチした正しい事業を正しい方法でやっておられます。

 ある程度以上の規模になったら、ゲリラ戦ではなく正規軍の艦隊戦になりますから、そうそう奇策は通じませんからな。
 伯鳳会グループなど業界第10~15位程度の医療介護グループにすぎませんが、正しい事業ポートフォリオ、正しい地域ポートフォリオを組んで正規軍の艦隊戦を正攻法でやり抜こうと思っています。
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 現在フジタ、竹中、イチケン、柄谷工務店で入札をしていただいている尼崎の新老健のパースです。来週には改札ですね。どこに工事をお願いする事になるにせよ、4社様、今後とも宜しくお願い申し上げます。

P.S.
 今年度から医療法人会計基準が変更となり、決算書に退職金引当金が乗る事になりました。医療法人伯鳳会1法人だけで引き当ては15億円を超えていました。
 まあ、ウチは健全経営なのでこれで決算書が大きく毀損する事はありませんが、病院によってはコレで債務超過に陥り、最後のダメ押しと言いますか、首吊りの足を引っ張ると言いますか、倒産の引き金を引くことになるでしょう。
 その病院の資金を引き揚げたい、運転資金ももう出せないという金融機関には、稟議が通らない良い言い訳になっちゃいますね。

 うーむ、これでまた病院M&A市場は売り物がだいぶん出てきそうですぞ。

 我々にとってはチャンスですが、まあその、難儀な事ですな。

この記事へのコメント

Talk About Vengeance
2019年06月11日 20:19
7年間、同じ調子で行けるのかどうか。
現状維持だけでも結構ありがたい事と考えますが…思わぬところで足元すくわれないようにお気をつけ下さい。
ベンプレ親父
2019年06月12日 10:42
Talk About Vengeance様、コメントありがとうございます棟御座います。

昨年の診療報酬改定は2年間で+0.55%、介護報酬改定は3年間で+0.54%でした。
つまり医療は年間+0.275%、介護は+0.18%ですから、構造改革が出来ないと、年間総報酬は医療+0.275%、介護は+0.18%しかあげられません。
これに対し、現在物価は年間+0.8%上がっており、平均給与は(安倍内閣は統計が当てにならないのですが)+0.4%上がっているようです。
給与をせめて0.4%、できれば0.8%、更にそれ以上に上げるためには経営状態が現状維持では長期的には不可能なのです。
職員一人当たりの付加価値、即ち粗利を上げなければなりません。最低でも処遇改善(0.18%~0.8%、それ以上)見合いの粗利上昇が無ければ企業は維持できません。
そのためには現状維持は許されません。
どうすれば事業内容を粗利の上がるものに変換し、一人当たりの粗利を上げるのか。
かつどうすれば常勤換算3800人の職員が食べられるようになるのか。
この二つを何時も考えながら私は事業計画、設備投資計画を立てています。
それで20年間は上手く行きましたが、今後はそれは判りません。

続きます
ベンプレ親父
2019年06月12日 10:44
続きです

一時は飛ぶ鳥を落とす勢いだったダイエーもマイカルもヤオハンもシャープもサンヨーも日産自動車も三菱自動車もフジタも穴吹工務店も山一証券も北海道拓殖銀行も日本航空も全部倒産しましたから。
その会社のリーダーが全員無能だったとは私は思いません。それでも潰れるときはあります。

経営者は時代が何を求めているか、顧客が何を求めているか、それらの将来像はどうなるのか、業界外の脅威は何か、チャンスは何か、内部のリスクはどうか、地域リスクはどうか、人口構成はどうか、疾病構造の変化はどうか、職員の確保は出来るか…etc、etc…
こういった複雑で解の無い方程式を日々解こうとしているのですね。
事業計画、投資計画が解に近づく行為か否かは即わからないのが歯がゆいですが、問題を解こうとしなければリスクに飲み込まれてしまうのです。
Iraqi Natio.
2019年06月12日 16:13
坐して死を待つよりは、出でて活路を見い出さん。
古城家は、やはりそうでなくては!
過去偉大だった日本国も戦後レジームの維持だけでは、米と中に侵略し続けられてしまう。今は亡きUsama bin Ladin、そしてIslamic Stateの不朽不屈の精神で難局を突破するのみ。
ベンプレ親父
2019年06月12日 17:05
Iraqi様コメントありがとうございます。

話が大きくなってますが、茹でガエルはダメという程度の話です^_^
oak os
2019年06月12日 20:19
叱責・暴言暴行・器物損壊・精神的拷問‥etc.での短期的解決は実は意外と効果があります。
茹でガエルにはならんでしょう。
リスクを敷いてあげるとすれば、国の構造と時の法解釈ですかね。
ベンプレ親父
2019年06月13日 09:47
oak os様、コメント有難う御座います。

国構造、時の法解釈は大きなリスクですね。
我々の事業は収入の8割が医療保険、介護保険からの収入で公的なお金です。
これらは単価や提供体制、供給量が政治的に規定されています。
国が増やしたいと思う所を緩くし、減らしたいと思う所を厳しくします。
同時に医療介護ニーズには国民の要望というのがあり、その要望と国が行いたいことにはズレがあります。
言うまでもなく、現状のニーズと将来のあるべき姿は異なっています。

このGAPがどの程度なのか、GAPはどの程度まで埋まるのか。
ニーズとあるべき姿のすり合わせはどの程度まで進むのか、そのタイムスケジュールはどうなるのか。
これを予想して自らの事業構造を時代の半歩先だけ変えて行くのが経営です。
経営者の予想は全て当たるわけではないので、プランA、B、Cを用意し、事業ポートフォリオ、地域ポートフォリオを組みつつ展開を進めていきます。

これだけやっても経営に絶対なんてありません。
経営者は皆さん「板子1枚下は地獄」だと知って日々を過ごしています。

私はカケ事や投資をした事がありません。
経営とは最高のカケ事であり投資です。数百億円を使って、毎日カケ事をしていますから。
投資もしたことがありません。私は私の事業に投資する事が一番利回りが良いですからね。
もし私が全事業を500億円で売り払って、何かに投資するとしても、50億円のキャッシュフローが毎年のように得られる投資先なんて無いと思います。
私は私の事業に投資するのが一番もうかります。
荒稼
2019年06月14日 22:09
古城家の精神が伯鳳会グループに一気通貫しており、建前なくゼニ!カネ!の話が、医療の現場で毎日毎日話題になっているという点は素晴らしい事だと思います。
綺麗ゴトでは済まされないのが、今の経済情勢。法律スレスレのラインが一番芳しい。
ベンプレ親父
2019年06月15日 14:45
荒稼様、コメント有り難う御座います。

医療業界にはシスター・クラウスの「ノーマージン ノーミッション(利益無くして理念の実現なし)」という金言がありますな。
二宮金次郎は「利益なき理想は寝言である」と言いました。
そんな高邁な金言じゃなくても、昔から「カネの切れ目が縁の切れ目」、「カネの無いのは首の無いのも同じ事」と言います。
昔の人は上手いこと言いますね^_^
建て替えについて
2019年07月12日 13:56
こんにちわ。赤穂中央病院は建て替えないのですか?いたるところが汚れているように思います。外壁もはがれてるというか、ういているように見えますが??
ベンプレ親父
2019年07月14日 13:23
建て替えについて様、コメントありがとう御座います。
赤穂中央病院は一番古い棟が昭和59年竣工なので、まだ築34年です。
私が引退する10年後に築44年だから、ボツボツ建て替え時期ですね。次世代経営者にお願いしようと思います。
10年経てば赤穂の市場も方向性が変化しているでしょうから、私が余計な事をすると、負の遺産になりかねません。

修繕は適宜行います。

>建て替えについてさん
>
>こんにちわ。赤穂中央病院は建て替えないのですか?いたるところが汚れているように思います。外壁もはがれてるというか、ういているように見えますが??

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