池田邸スタジオの3DウーハーとWE15aのクロスオーバー周波数は?(その3)

IMG_0445.JPG
4..JPG
 (上の写真は裏表紙です。東芝の名球、6GB8、池田先生御愛用の6GA4などの宣伝です。私、暫くデンオンのPOA1000Bという6GB8P.P.を使ってました。音もデザインも素晴らしかったです。
 6GB8、中国、ロシア、東欧などで再生産したら売れると思いますがねぇ)

仮説3.クロスオーバー40Hz

  個人的にはここまで低い筈はないと思います。これで大音量を出してはWE555の振動板をトバしかねません(オリジナル横引き出し、アルテック横引き出しなら斜め引き出しより丈夫らしいですが)。
 それにWE15aは40Hzまでは出せないはずです。

 ではなぜこの説を唱えるのか。
 実は池田先生はスーパーウーハーのハイカット周波数を20Hz位、12db/octにしていたという情報があるからです。そうすると、20Hzに入る信号は40Hzより12db高くなります。

 先生が使用されていたアルテック803Aも日ビクSK2038Dもフィックスドエッジです。803はネット情報が沢山ありますし、SK2038Dはしばらく所有していたことがあるので間違いありません。

 フィックスドエッジですから低域が深々と伸びるというウーハーではありません。20Hzを再生しようとしても電気的な補正が無ければ無理でしょう。
 池田先生は3Dチャンデバの減衰特性を生かして、20Hzまで低音をフラットに出しておられたという訳です(パワーアンプとウーハーは大変ですが)。

 ではその時にメインシステムはどのあたりから再生させるべきか。
 スーパーウーハーが20Hz・12db/octで上を切っているなら、80Hzは40Hzより12db信号が落ちます。803もSK2038Dも40Hz以上ならフラットに再生するでしょう。
 ですから20Hz~40Hzをフラットに再生するのに役立ったスーパーウーハーの減衰カーブも、40Hz以上の音圧では12db/octの減衰カーブの通りに下がってしまう筈です。

 そうなるとメインシステムは40~50Hz辺りから再生させないと、低域にdipが出来てしまいます。

 以上3仮設を立てているのですが、私は仮説2.が池田邸WE15aシステムの3DウーハーとWE15aのクロスオーバー周波数ではないかと思います。
 あまりクロスオーバーが低いと、「気持ちが悪くなるほどの低音が大音量で池田邸スタジオに響き渡る」事は無かったのではないでしょうか。

 WE555はそこまで高能率でも、低域レンジが広いわけでも、頑丈なレシーバーでもありません。
 いくら映画館の拡声用と言っても、昔のソフトと今のソフトはFレンジもDレンジも大違いです。それに住環境の静けさが違いますから、昔の人はもっと小さな音でも「大きな音」と感じたのでは。

 WE555の末期になると、振動板がよく飛んで、ついに300Hzから6db/octで落とすNWをWE555に咬ませ、その下をTA4181+平面バッフルなどで補強する様になりました。映画のDレンジ、Fレンジが拡大し、世の中が騒がしくなったためでしょう。

 最後はWE15aを一発だけで鳴らしているのは、Dレンジ、Fレンジが必要ない名画座と成人映画専門館だけになったそうです(これもまた雰囲気あるお話ですなぁw)。

 WE555には神話が多く、これ一発で万人を驚かせる大音声が出せると誤解されている方がいますが、そんな荒っぽい機械ではありません。
 WE555の真骨頂は音の実在感とホンモノ以上にホンモノらしい美音にあるのであって、耳を聾するような大音声を発する(発せさせる)機械ではないと思います。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

こうすけ
2020年01月27日 10:23
素晴らしい、池田説の250クロス説100キロクロス説、どちらが本当なのか気になっていた時を思い出しました。 WE555真骨頂「ホンモノ以上に本物らしい美声」、素晴らしいコメントだと思います、555以外でもWEが素晴らしいと思うのは、「音で演じる魅力」それが演技力なのか実力なのか、そんな音に惚れちゃいましたよね。私のはなんちゃってWEですが
ベンプレ親父
2020年01月27日 11:21
こうすけ様、コメント有難う御座います。

私のWE 555もエールの振動板ですから、パチモンの類いです。
でもパチモンで良かったかもしれません。
何回か振動板をトバしてますが、オリジナルなら死にたくなっていたと思いますw

一度、貴殿のシステムを聴かせて下さいませ。
当方メルアドkojoh@pearl.ocn.ne.jpで御座います。