ありがとう産科婦人科小国病院&こんにちは大阪中央病院

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 (上の写真が大阪市北区の大阪中央病院、下の写真が姫路市の産科婦人科小国病院です)

 7月1日に産科婦人科小国病院を医療法人伯鳳会から藤森医療財団へ売却しました。小国病院は大正年間から続く姫路市の老舗産婦人科病院ですが、13年前に後継者不在の為、医療法人伯鳳会が吸収合併しました。
 当初は医師不足で苦戦しましたが直ぐに経営は軌道に乗り、年間700件程度のお産を毎年取り扱う安定した病院として運営してまいりました。
 しかし数年前より、現勤務医の高齢化が進み始め、少し経営成績が下降、再度後継問題が出てきました。

 私の次世代には甥姪娘で4名の医師が出来ましたが、全員産婦人科に進む意思がありませんでした。専門医の確保と管理は専門医でなければ難しいため、小国病院を売却する事にしました。
 運営を安定的に引き継ぐためにマネージドバイアウトを選び、小国病院を実質管理している赤穂中央病院副院長・産婦人科部長に売却しました。彼の御子息二名が勤務医として小国病院にやってくるため、次世代対策が出来ますから。

 小国病院は13年間で20億円近いFCFを伯鳳会グループにもたらし、売却価格も買収価格より2億円ほど高く売ることが出来、M&A案件としては大成功でした。
 小国病院は既に1年ほど前から二人の御子息が勤務しており、一時期減り始めていた分娩数も復活し、経営は以前にもまして好調です。
 ただ売りっぱなしではなく、事業として健全な状態、かつ将来性充分な状態でクロージングできて大変良かったです。

 近江商人の商売訓として「売り手よし、買い手よし、世間よし」というのがありますが、産科婦人科小国病院は売り手の伯鳳会よし、買い手の藤森医療財団よし、世間の患者様よしと、近江商人の商売訓を実行することが出来ました。
 関係者の皆様ありがとうございました。

 さて小国病院を売却した同日、7月1日は医療法人伯鳳会に新しい病院、「大阪中央病院」が加わりました。大阪中央病院は戦時中に大同生命病院として開設され、その後全国組織である健保組合連合会が経営を引き継いでいました。
 現在では健保組合が病院を保有する意義が薄れたという事で、この度われわれ医療法人伯鳳会に事業譲渡されました。

 大阪の梅田駅直結(地下道で結ばれています)、横がホテルモントレー、向かいがリッツ・カールトンという超一等地で、不動産価格だけで110億円を超えており、買収価格は税込み130億円にも及びました。
 大阪中央病院の年商は50億円余り、現在の年間FCFは4億円ほどなので、病院の価格としては高すぎるのですが、年間3000を超える手術を行い、7万5千人の健診業務を行うなど、事業の特異性、優位性に価値を感じ、M&Aを敢行しました。

 コロナ禍のため、大阪中央病院は4.5月は予定手術、健診が止まっていて大変なのですが、6月から手術、健診ともに件数が戻ってきました。
 7月からは更に数値は良化すると期待されます。

 医療介護業界はコロナ禍で思わぬ経営不振に見舞われています。病院の売り物もたくさん出てきましたが、買い手の病院チェーンにも余裕がないため、現在市場に出た病院はかなりファンドに買収されています。
 ファンドは2年ほどハンズオンし、買い手が元気になったころプレミアムを付けて売却し、手仕舞いするのでしょう。

 私はファンド系が所有していた病院も買収したことがありますが、ヘンなしがらみが経ち切れているため(病院のM&Aは創業者もしくはその一族のオーナー経営者のしがらみがナカナカやっかいです)買いやすいですよ。
 ファンド案件は価格もおおむね適正です。ヘンな思い入れがあって、やたらに高く売ろうとしたり、条件を付けたりするオーナー経営者より仕事がやり易いです。

 伯鳳会グループもコロナ禍の影響を早く脱し、健全な買い手に戻りましょう。

 そうは言っても、最近の東京都の情勢を見ると、コロナ抜けはもう少し時間がかかりそうです。伯鳳会グループも運転資金として合計30億円余りを調達する事にしており、今は攻勢に出る時期ではありませんね。 

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