カンノK-597ツィーターをGet !!(その2.)

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 (とりあえず1.5μFのコンデンサー1個で下を切って、音を出してみました。ソースはYou Tube のピンクノイズです)

 カンノ製作所はWE300BのアンプやWE22aのレプリカで有名でした。確か北九州市にある鉄道系の電気設備会社だったと思います。
 社長の菅野省三氏はステレオサウンドのスーパーマニアの確か第二号に紹介されていました。

 氏はWEアンプの音の良さを調べるために、空襲を受けた映画館の焼け跡でWEのアンプを掘り出し、そのトランスのコアがパーマロイであることを確認。
 勇躍パーマロイのトランスを作るのに東北金属にパーマロイを注文したが、最低オーダーが1トンで目を剥いたとか。

 菅野省三氏は鬼籍に入られて久しく、カンノ製作所がオーディオを止めてからもかなり経ちますが、今でもMCトランスや300Bのアンプの売り物が中古市場にたまに出てきます。
 今回のK597ももちろん中古です。

 私はK597の音はもちろん聴いたことは無いのですが、オーディオマエストロの是枝さんに電話で訊きますと、「K597は大変良い音です。池田圭先生は『低音は軽く、高音は重く』と言っておられましたが、K597もそんな音です。」との事でした。
 これならウエスタンラボに劣らないかもしれませんね。
 
 GetしたK597は半導体の励磁電源部(7V、1A)が付属していました。こちらもカンノ製作所の製品です。
 ネット情報ではここを水銀整流管に取り替えるとさらに良いとの意見もありましたが、是枝さんはそのまま使った方が良いとの意見でした。

 菅野省三氏は電気設備会社の社長さんでしたから、良い音には貪欲でも、真空管やビンテージに拘りはなかったのでは。
 是枝さんの話では、カンノアンプはダイオード整流だそうです。

 このあたりまで、一人で盛り上がっていますと、現物が届きました。
 純正の電源を繋いで、励磁電源電圧を測りますと、二個とも7.1Vで揃っています(公称7Ⅴ、1A)。

 ボイスコイルのインピーダンスは片方が11Ω、もう片方が16Ωです。公称16Ωなので、直流抵抗は11Ωあたりが正解だと思うのですが、片方は少し高すぎかもしれません。
 ダイヤフラムが左右で違うのかもしれませんね。

 しかしその後計測した音圧も、F特も左右差は極小でしたのでマア良いでしょう。音も聴いてみましたが、ちゃんと揃ってました。

 すこし意外だったのは、K-597、電源部ともにKANNOのシールが貼ってあるのですが、シリアルナンバーや製造年月日が記入されて無かった事。
 シールはキレイなので、後から消したり消えたりしたものでは無く、最初から書かれてなかったのでは。

 ネットを覗くと、VOLGEN社のトランジスター式電源を使ったK-597が、かつて中古で売られていました(既に売却済)。K-597にもVOLGENにもKANNOのシールが貼ってあり、1991年10月と書いてありました。

 私のK-597はVOLGENの電源ではない様で、フロントパネルもカンノ純正の様です。
 普通に考えれば「最初は他社の電源部を使用していたが、そのうち自社で作るようになった」というストーリーの方が逆よりありそうです。
 それから、シリアルナンバーが無いものが最初や途中に出ていたら、その後シリアルナンバーを振れなくなっちゃいませんかね。
 途中で面倒になったか、分からなくなったかで最後はナンバーを振るのを止めたのではないでしょうか?
 
 ちょっと分かりませんが、以上から私のK-597も電源部もカンノ製作所のオーディオ製品としては最後期のモデルではないかと思います。

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