雑誌クリニックばんぶうに記事が載りました&コロナと戦う病院ほどV字回復

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 医療経営の月刊誌、クリニックばんぶう(日本医療企画)9月号にベンプレ親父のインタビュー記事を2pにわたって取り上げて頂きました。
 このインタビュー記事は日本医療企画が業務委託を受けている、某製薬会社の医療経営雑誌のインタビューの一部です。
 そちらの雑誌ではコロナ・クラスター対策についてのインタビューを受けましたが、そのなかの経営に関する部分が面白かったようで、その部分はこちらの雑誌に掲載される事になりました。

 「新しい受診行動を捉える・新型コロナ後の医療マーケティング戦略」という特集のpart2.「病院グループが描く医療現場の未来」が私のインタビュー記事です。
 骨子は以下の二点です。
1.コロナ診療を行う病院は経営悪化が否めない。一時的な資金繰りの悪化に備え、運転資金の確保に積極的に動くべきである
2.しかしながら、コロナ診療に積極的に取り組まない一般病院は、社会にその存在意義が問われ、長期的には消滅する病院である

 このインタビューを受けたのは一月ほど前の事ですが、4月、5月の経営数値は惨憺たるもので、特にコロナ診療を積極的に行った、東京曳舟病院(墨田区)、あそか病院(江東区)、赤穂中央病院(赤穂)、はくほう会セントラル病院(尼崎)の経営数値悪化は著しいものでした。
 現在7月まで決算が完了していますが、実はコロナ感染症を扱った病院の経営数値はV字回復しており、コロナを触っていない病院はまだコロナ感染症の影響で経営数値がイマイチで推移しています。

 どうやらコロナと戦った病院ほど状況が良くなってきました。東京曳舟病院などは7月は開院以来の最高収入を記録しましたよ。
 コロナと戦える病院はそれなりの設備を有し、診療機能も一定以上の病院です。すなわちコロナで消失した「不要不急」系医療を行っていない病院です。
 同じような設備、機能を有しているにもかかわらず、コロナから逃げまくった病院に比して職員の士気も高く、ガバナンスも効いている病院です。
 早い話が「いい病院」なんですな。

 コロナと戦う病院を現在、社会も行政も欲しています。タイムラグはありましたが、今月末から次々と病院に対する補助金、職員に対する交付金が支給され始めました。
 あそか病院は1.2億円、東京曳舟病院は7~8000万円の補助金が支給されました。あそか会はこれでコロナによる経済的損失は全額カバーできます。東京曳舟も半分程度カバーできます。

 コロナと戦う職員にも給付金が支給されます。
 病院職員とコロナ感染症が発生した、もしくは深くかかわった介護職員(北砂ホーム職員、そこにヘルプに入った職員など)は1人20万円、それ以外の介護職員は5万円が支給されます。
 コロナ感染症による経営数値の落ち込みによる賞与減(伯鳳会グループは半期ごとの決算賞与で、11月と4月に支給)は一人当たり10万円まで行きませんから、春の国民全員への10万円の給付金を含めると、30万円給付される職員と15万円給付される職員になり、上半期収入が前年を下回る職員はいない様です。

 他地域でも赤穂中央病院と赤穂はくほう会病院、はくほう会セントラル病院は20万円、それ以外の病院、介護施設は5万円ですから、やはり上半期収入が前年を下回る職員はいないと思います。
 これで多少は納得して働けますね。伯鳳会グループは危険手当もしっかり払っていますし(危険の大きい所は1勤務5000円、危険の少ない所は1勤務3000円)、昨年より半期収入が30万円以上増えた職員も少なくないと思います。

 行政の補助金対応、給付金対応を見ると、コロナと戦う病院・施設に補助金・給付金は大きく傾斜配分されています。どこが守るべき病院で、どこが消失してもやむを得ない病院か、選別が進んでいるのですね。

 さて、11月の上半期賞与支給に伯鳳会グループは少し工夫をしました。
 まず、上半期は人事考課はしません。3月に立てた目標はコロナ感染症の影響が加味されていませんでしたから、「病床稼働率を○○%にする」とか「紹介患者数を○○人にする」なんて目標が達成できるはずはありません。それで人事考課がCやDになっては誰も納得できません。
 ですから、人事考課は全員Bにします。

 次に20万円給付の職員と5万円給付の職員の半期収入差15万円を放置するか否かです。
 20万円はvsコロナ病院で働いていれば全員もらえます。「オレは経理の職員で、患者様とは接点ないけどなー」という人も20万円。
 日々感染症対策を頑張り、検温だ、消毒だ、健康観察だ、オンライン面会だとやって、水際作戦に勝利し、無事コロナ発生を防いだ病院、介護施設は5万円では「なんだかなー」と。

 職員と相談の上、20万円支給の人は人事考課B、5万円の人は人事考課B+で賞与原資を配分する事にしました。
 BとB+は平均4万円くらい支給額が違いますので、上半期収入差は11万円程度に圧縮されます。
 これが良いのか正しいのかはよく分かりませんが、職員間の分断を起こさないためにもこちらを選択しました。

 そうだ、このB+の+部分は将来の退職金支給には無関係にしておきましょう。

 第二波は収束に向かいつつあるようですが、インフルエンザのシーズンになるとどうなるか分かりません。
 まだまだ警戒を緩めずに頑張りましょう。

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この記事へのコメント

名無しの権兵衛
2020年09月02日 12:01
先生,お疲れ様です!

どんな世界でも,逃げずに闘った者だけが報われるのです!

皆は観てます,本当の指導者か否かを。

「少数の人をずっと欺き続けることはできる。
 多数の人を少しの間欺くことはできる。
 しかし,多数の人をずっと欺き続けることはできない」
(エイブラハム・リンカーン)
頑張るぞ!
2020年09月17日 22:59
人事考課を一律、BもしくはB +
今回は戦時ですのでやむ得ないですよね。

話は代わりますが、この制度ですが、最近は上司の気分でつけられていないですか?
導入当初のルールを守れていない上司がいるように思います。
再指導といいますか、周知徹底をするべきです。若い人材がどんどん辞めています。
まあ、人事考課だけが原因ではありません。日常の指導にも難あり。怒りに任せて指導するとか。
グループを10年、30年継続するために早急に対応すべきと思いますがいかがでしょうか??