読売テレビで大阪暁明館病院のコロナ入院病棟が取り上げられました

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 土曜日の読売テレビ「ニュースten」は‘特集‘:病床ひっ迫の大阪…困難乗り越え、コロナ患者を受け入れる民間病院の実情”でした。
 事例として大阪暁明館病院が取り上げられました。

Yahoo!ニュース掲載
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b61ca19a43dfae5ad92490407a936e063c8aecc
Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=MbttrZisdlk

 記事の後半は以下の様です。
 『大阪府は、病床の確保が思うように進まないことから、府の私立病院協会などに対し、一般病床を200床以上持つ「規模の大きな病院」に対象を絞り、あわせて30床確保するよう要請した。吉村知事は、応じない場合、特別措置法に基づき、行政処分にあたる「指示」の権限を行使する意向も示している。

 要請を受けた私立病院協会の会長はー。

 記者「大阪府としては、規模の大きな病院で新たに30の床確保したい意向ですが、達成できると思いますか?」
 大阪府私立病院協会会長 生野 弘道会長「達成できると考えています。民間病院は何もしとれへんやないかと…こんなにひっ迫しているのにと言われるが、やはり、急にやれと言われてもできない。もっと、人材もお金も構造も…(受け入れられない)理由は100ほどある。それでも、府の(新しい)案は、理解できる。」

 医療現場では、様々な葛藤を抱えながらも、新たな病床確保の動きが、少しずつ進んでいる。』

 伯鳳会グループは東京曳舟病院、あそか病院は昨年春からコロナ入院を引き受けており、今は二病院ともに新型感染症重点医療機関としてコロナ診療にあたっています。それ以外にもグループ内の3病院が昨秋から年末にかけてコロナ入院病棟・病床を開設しました。

 東京曳舟病院は当初12床の夜間救急病棟を8床のコロナ病棟に転換しました。その後もコロナ患者様の搬入は引きも切らず、高次病院の重症病棟が満床となったためコロナ病棟の拡充を決断しました。
 40床の地域包括ケア病棟を閉め、2月1日より5床のコロナ中等症、軽症病床と1床のコロナ重症病床の運営を開始します。これで中等症・軽症13床、重症1床を受け入れます。
 正直、中等症・軽症病床は少々オーバーベッド気味なので、17~8人までならコロナ入院の受け入れがなされると思います。

 あそか病院は当初コロナ病床4床の感染症協力病院でスタートしましたが、年明けより40床の10:1急性期病棟を14床のコロナ中等症・軽症病棟として重点医療機関の指定を受け、運営しています。
 こちらも曳舟病院と同数位までならコロナ入院受け入れができると思います。

 大阪暁明館病院では昨年11月に36床の7:1急性期病棟をコロナ専用病棟に転用し、12床のコロナ中等症・軽症病棟に変更、重点医療機関の指定を受けました。
 
 はくほう会セントラル病院は21床の10:1病棟を6床のコロナ中等症・軽症病棟に転用し、こちらも重点医療機関の指定を受けました。

 赤穂中央病院は病棟単位の受け入れができず、病床単位(4床)なので新型コロナ感染症協力病院の指定となりました。

 以上でコロナ中等症・軽症病床が49床、重症病床が1床、計50床となりました。中等症・軽症病床の一部は4人床部屋を個室として使用しているため、頑張れば60人くらいのコロナ入院が出来ると思います。

※中等症・軽症病棟といっても亡くなる患者様がいないわけではありません。濃厚治療を希望されない患者様は高次病院に送れませんので(送ってもする事が無い)中等症・軽症病棟の我々の病院でお見送りしています。
 また地域によっては高次機能病院は80歳を超えると、受け入れ難い所がある様です。

 大阪府は府内の民間病院にあと30人の受け入れをお願いした様ですが、伯鳳会グループは既に50床を確保しましたので、民間病院としては良くやっている方だと思います。PCR検査の機械もグループで既に10数台購入し、外来・入院合わせて毎日数百人のPCR検査をしています。
 この頑張りで、既に東京曳舟病院、あそか病院、赤穂中央病院は新型コロナワクチン基本病院に選定されましたので、-80℃の冷凍庫の配給が決まっています。おそらく大阪暁明館病院もワクチン基本病院に選定されるのでは。

 基本病院はワクチン・デリバリーの拠点になりますので責任重大です。万一にもフリーザーを止めない様に、フリーザーは非常用電源稼働コンセント(赤コンセント)から取り、ブレーカーも別にしてはと職員から提案があり、その様に指示、工事を開始しました。

 マスコミではワクチン接種は国立病院の職員からと報道されましたが、東京都の説明によると重点医療機関であるワクチン基本病院から接種がスタートするそうです。

 これは合理性があると思います。
 現在の日本はコロナという敵と戦っています。最前線で戦い、強力な兵器である重点医療機関・感染症協力病院が戦えなくなっては敗北必至です。
 コロナ重症者を受け入れる高次病院が戦艦・空母なら、重点医療機関は巡洋艦、協力病院は駆逐艦の戦力を有しますから、戦いに勝つまで沈没(クラスター発生で機能停止)は厳禁、戦闘力を維持させなければいけません。

 最後まで戦い抜くためには病院を強靭な装甲で覆う必要があります。それが病院職員集団免疫です。
 集団免疫を獲得するには、集団の70%が免疫を獲得する必要があるそうです。ワクチンの効果は100%ではありませんから、職員の80%がワクチンを打つ必要があると思います。

 既に大阪では病院ごとのワクチン接種人数の報告が終了しました。近日中に接種者の個人リストを提出する事になっています。
 兵庫県もそれに続いています。
 東京・埼玉はまだ期日のアナウンスがありませんが、もうすぐ発表されると思います。

 一部の病院で接種率が80%を下回りそうとの情報を得て、東京曳舟病院のM医師と赤穂中央病院のK看護師にコロナワクチン接種啓もうビデオを作ってもらい、全病院に配布したところ、どうやら接種率80%以下の病院はなくなりそうです。

 基本病院の感染症病棟およびその周囲に出入りする協力業者様も第一次ワクチン接種の対象です。実はこの方たちの方が世話が無い。既に90%以上の接種申し込みがありました。
 本当なら5月、6月にならないと接種出来ない筈が早く打ってもらえるというポジティブな反応と聞いています。

 アレルギー体質、アナフィラキシーの既往症などワクチンが打てない人は我慢してもらう事になりますが、特段の理由なく、漠たる不安で躊躇している方はぜひ打っていただきたい。
 非常にドライな事を言って、接種率向上に逆効果になるかもしれませんが、医療人はコロナと戦う兵士です。兵士には兵士の義務があると私は思います。
 そして、そう思わない人がいる事も理解しますが、その方々と、医療上打てない理由がある人の合計が20%を超えては病院は集団免疫を持てません。

 われわれ医療関係者の大半は名称独占、業務独占の国家資格を持っています。その資格を得るまでに医師も看護師も、たとえ私立の学校卒業者でも多くの補助金がつぎ込まれています。しかも我々の食い扶持の90%は国民の拠出した保険料と税金です。
 なにか思うところがあって普通だと私は思います。

 集団免疫についてですが、接種率が80%になると装甲の鎖帷子は急激に強靭化します。たとえ20%の穴を突かれても、病院が死ぬことはありません。自分で鎖を修復する事ができます。
 しかし接種率が低いと装甲の穴が大きくなるだけではなく、鎖の、病院の自己修復能力が無くなります。

 コロナ感染症で現在毎日100人が亡くなっています。死者4000人になって5000人に達するまではあっという間でした。今年はコロナ感染症で1万人以上死ぬでしょう。今は1日100人死んでいますから、1万人ではきかないかもしれません。
 多い多いと言われてきたインフルエンザの死者は平年で3000人/年、交通事故も今では3000人/年。
 これだけ医療や行政が尽力しても1万人以上の死者を出すかも知れないのが我々が対峙するコロナです。

 ここで最前線の重要兵器である病院が無力化する事は何としても避けなければいけないと私は思います。
 ワクチン基本病院、重点医療機関、協力病院に対する国民の期待に応えたいと私は思います。

 兵站の補充はします。コロナ患者直接接触者へのコロナ手当ては2万円/1勤務、間接接触者へのコロナ手当ては1.2万円/1勤務です。
 聞いた範囲では、たぶん日本一手厚い、もしかすると突出した高額危険手当ではないかと思います。

P.S.
 報道されませんが、救急隊も打てるんでしょうね?かれらが動けなくなってはお終いです。病院は航空機を失った機動部隊になってしまいます。
P.S.
 それから、病院には入院・外来患者様も、出入りの業者さんもいますから、厳密な意味での集団免疫の獲得は難しいのはわかります。
 しかし自らが刃こぼれしていく事を私は良しとしません。

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この記事へのコメント

名無しの権兵衛
2021年01月26日 11:36
先生,お疲れ様です!

長崎大学医学部に,オランダの軍医ポンぺの言葉が残されています。
「医師は自らの天職をよく承知していなければならぬ。
 ひとたびこの職務を選んだ以上,もはや医師は自分自身のものではなく,
 病める人のものである。もしそれを好まぬなら、他の職業を選ぶがよい」

カチンと来られる医療従事者も居られるかもしれませんが,
だからこそ尊敬される存在なのです。

実を申しますと,私の父は元臨床検査技師,母は元ナースです。
今ほど規制が無かった子供の頃は,日赤病院が遊び場でしたw
名無しの権兵衛
2021年01月26日 11:59
そうそう,先生!

土曜日に,私からAVCの影響を受けた弟が遊びに来て
pcのモニタから例のスムースジャズを流しながら昼寝してる私を
起こして曰く,「兄ちゃん齢とって音への拘りが無くなったな?」w

確かに若い頃は音を「聞いている」のか「楽しんでいる」のか判らない。
pcもパーツを変えては「ベンチマーク」ばかり測ってる状態でしたねw
ベンプレ親父
2021年01月26日 12:19
名無しの権兵衛様、コメント有難う御座います。

ポンペの言葉は初めて知りました。有難う御座います。

医師にも9時5時医師といって、am9:00~pm5:00までは医療人だが、pm5:00~翌朝am9:00と日曜祭日は医師ではないというタイプの人がいます。
別に24時間働く必要はないし、そんな事は出来ませんし、何より労働基準監督署が許しませんが、考え方や心は24時間医療人は医療人であるべきだと私は思います。

だって、オーディオマニアは24時間どこかでオーディオの事を考えてるじゃないですかw
そうじゃないとホンモノじゃないよねw