有意差は出なかったようです


コロナ感染症に罹患した場合、たとえ回復してもその後の生存曲線が下がるのではないかという報告が英国からあったようです。
私もそのような感触を持っていましたので、伯鳳会グループの特養コロナ感染者(クラスター)を対象に調査してもらいました。
私は統計処理は皆目ですので、はくほう会セントラル病院のK院長にお願いしました。
結果はスライドの様です。
Nが少ないので調査としては不十分だと思いますが、特養にてコロナ感染症回復患者様の生存曲線がコロナ非感染者様より8ヶ月以内においては下がるという事象は今回認められませんでした。
コロナ感染症は回復しても画像上は相当程度肺炎像が残存する事があり、一部は不可逆的変化ではないかと思われるため、高齢のコロナ回復者の予後はやや悪いのではないかと考えていましたが、何とも言えない様です。
コロナ感染症の新規感染者数は全国的に減少しています。伯鳳会グループでは7病院で外来・入院PCR検査を行っていますが、陽性率も陽性者数も減少し、受診者数も減少しています。
重症者数も減少していますので、近日中に死者数も減るでしょう。
いずれにせよ現在のところ市中感染は明らかに減り、方向性としては良い方向です。
現在の問題は病院、介護施設、特に後者のクラスターですね。市中感染が減ったので、再度クラスターの追跡が行われている様です。
変異株の蔓延前にワクチン接種が進めば徐々に日常生活に戻れると期待しています。
K院長先生、分析有難う御座いました。
なおこの分析結果は学会等に発表される予定が無いそうで、許可を得て掲載させて頂きました。
この記事へのコメント
として安心できます。
私が将来的独立して介護事業を始める時に活かしたいと思います。
感謝です。