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zoom RSS 関西アーバン銀行、みなと銀行、近畿大阪銀行が合併ですか…

<<   作成日時 : 2017/02/22 00:13   >>

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 一昨日午後からインターネットに出始め、昨日の新聞で一面を飾ったニュースですが、関西アーバン銀行、みなと銀行、近畿大阪銀行が合併する様です。
 じつは伯鳳会グループは関西アーバンBKとみなとBKとはお付き合いがあります。

 みなとBKは赤穂市に古くから支店のあった神戸BKが太陽BKや三井BKと合併し、さくらBKを経て三井住友BK(SMBC)になった時に、支店の統廃合の対象となり、SMBCグループのみなとBKの支点になったものです。
 伯鳳会のさくらBK赤穂支店での借り入れはSMBC姫路支店に移行したのですが、このみなとBKの赤穂支店は赤穂の中心部にあり、職員の給与の振込先などにも利用しやすいので、少しだけお付き合いを続けています。

 関西アーバンBKとは(社)大阪暁明館のM&Aの時からの付き合いです。
 ここはみなとBK以上にSMBC色が強いBKですが、SMBCが貸し切れないリスクの高い物、持て余した案件や、コンプライアンスがスレスレのヤツを引き受けて、商売をしているように思います。

 関西アーバンBKは少し金利は高いのですが、リスクのあるマネーの出し手として、伯鳳会グループは重宝しています。最近の案件でも少々ベンチャーっぽい案件では最初のマネーの出し手として口火を切ってもらっています。

 銀行はお金を貸してナンボの商売ですから、一行がヤルとなると、遅れじと続いてくることが多いです。たぶん、どこかがヤルと他のBKも稟議が書き易いのかも。

 われわれ伯鳳会グループは医療介護事業を広域展開して地域ポートフォリオを組んでおり、同一地域でも急性期、亜急性期、慢性期、介護期、施設、在宅などのポートフォリオを組んでリスクを分散すると共に収益の最大化を目指しています。

 同様に、金融機関もWAM(医療福祉機構)、メガ三行、政府系金融機関の商工中金、地銀を組み合わせてポートフォリオを組んでいます。ガチガチの案件は金利の一番安いWAM中心に。リスクは低いがWAMの無理なものは金利が安めのメガ3行中心に、少々リスクのある物は多少金利は高くなっても地銀からです。
 ノーリスクの物だけ取り組んでいると事業規模は拡大しませんし、利益の最大化は不可能です。
 つまり、1勝0敗よりも3勝1敗の方が事業としては優秀だと思います(1敗の方も元金返済が出来ない様な破綻はダメですよ。予定の利回りが出ないという意味です)。

(※一行だけで借りている、あるいは一行のシェアが突出して多い病院もあり、必ずしも悪い事ばかりだとは思わないのですが、それは緩やかな銀行管理と同じ事では?選択肢のない取引に、私は勝てるとは思えません)

 上場して社会から広く資金を集める事が出来ない医療法人、社会福祉法人が3勝1敗をヤルためには付いて来るBKが必要です。ですからリスクをとり、金利でカバーするBKとのお付き合いが必要なのです。

 小泉・竹中改革の時に銀行の自己資本比率などが五月蠅く言われ、金融庁が非現実的な指導を繰り返し、沢山あったメガバンクは3行まで減ってしまいました。
 それまではメガバンクにも行風があり、「ガチガチ&低金利&回収緩い&逃げ足遅い」BKや「チョイ冒険&時には金利高い&回収厳しい&逃げ足速い」BKなど我々借りてから言えばいろんなお店が有り、こちらの事情で選べました。

 でも今ではどこのメガBKも以前ほどの差はありませんね。ですからこちらも同じ商品を買わされます。
 BKもローリスクへの貸し出しは単なる金利勝負でつまらないと思うのですが。リスクの多寡を評価し、リスクに対応する適切な金利を設定して勝負するのがBKの仕事の醍醐味だと思うんだけどなぁ…

 地銀は金利は基本的に高いです。しかし、メガが顧客管理をメンドクサがる小さな融資と、メガがリスクを測り切れないローカルな案件に強みを発揮していると思います。

 以上のような感じで数年前までは落ち着いていたのですが、このところ二つの事象が有り、またBKとのお付き合いは複雑になって来ました。

 第一の事象は、地方の地銀がベラボウに安い金利で関西圏の借り手へ食い込み始めた事です。
 関西圏では山陽地方、山陰地方、四国の地銀が関西圏に借り手を求めて流入してきました。
 現在、伯鳳会グループの金利は1%を大幅に下回っていますが、最初に1%を切って来たのは山陰地方の地銀でした。
 山陰のお客さんは預金はしてくれるものの、借り手が居ないらしいです。兵庫県内のビルの上階にひっそりと店舗を持ち、預金を募らず借り手を探し回る戦略的な店舗を展開している銀行もあります。
 カタイ事で知られていた山陽地方のBKも同様のスタイルを開始した様です。

 これらのBKの金利は公定歩合よりは高かったですが、都銀の担当者は「市場で調達したカネじゃなくて、手金で貸してるのか?」と。お金に色は付いていませんから、どこから調達したとヒモ付けする事は出来ないでしょうが…

 これで「固め&大口」がメガ、「チョイリスク&小口」が地銀の図式が大きく崩れてきました。

 第二の事象は言うまでも無くマイナス金利政策です。これでBKは余分なカネを手元に置いておくことが出来ず、貸出先を探さなくてはいけなくなりました。押し込みなら金利は下がります。当然、収益性は下がるでしょう。

 私は上半期決算終了後と下半期決算終了後の二回、お付き合いのあるBKの支点を訪問しています(他に新規事業で資金が必要な時も)。各支店のうち、コーヒーの出るお店とお茶の出るお店がありました。
 しかし今年からコーヒーが出るお店は無くなりました。驚いたのは、お茶が出ていたお店のうちの一つで、水道の水が出た事です。
 こちらは元金利息とも約弁通り支払っており、業績も順調だし、条件変更のお願いに来たわけでもないのに…

 BKの収益性はかなりキツくなったのだと実感しました。同じころから金利で稼ぐのは無理なためか、シンジケートローンなどの手数料を稼ぐ、短期の数字を確保する商品の売り込みが盛んになりました。
 決算数値だけ見ますと、BKは黒字幅がやや縮まった程度なのですが、最近の貸出金利は低いため、固定で貸している所は低いままですから、昔高い固定金利で貸していたところの返済が進むと益々しんどくなるらしいです。

 第一の事象(地方地銀の進出)と第二の事象(マイナス金利)が重なって、ウワサですが、広島市内では四国の銀行が金利ゼロの融資をつけたそうです。末法の世の中といいますか…

 金利が安いのは我々事業者には有難いのですが、どうも行き過ぎでは。地銀の将来リスクから逃れたいメガBKが絵を描いて、体力的に先行き不透明になった地銀、第二地銀の統合が起こっているのでしょう。

 以前のメガの統合の時もそうでしたが、借り手は選択肢が狭められ、貸し手の姿勢の多様性が失われる事から金融機関のポートフォリオが上手く組めなくなるのでは。

 以前、中小企業のミドルリスク金融を行いBKと商工ローンの隙間を埋めるという趣旨で、小泉・竹中時代に金融庁の権限強化を図った木村剛氏が起こした日本振興銀行はポシャリ、理想と現実の整合性の難しさはよく判るのですが、リスクと金利に多様性が失われる地銀の統合は心配です。

 今回の3地銀合併の図式は、りそなHDが過半数をもつ持ち株会社をSMBCと共同で作り、その下にBKをぶら 下げるそうで、詰まる所、りそなが頭を取る様です。
 総資産は関西アーバンBKが最大で4.5兆円、みなとBKの3.5兆円と合わせるとSMBC系が8兆円で、りそな系の近畿大阪BK、3.6兆円を大きく凌ぐのですが…

 実はりそなBKはリスクテイクをしない地味な銀行ではないかと私は思っています。
 1年半前、(社)あそか会をM&A、あそか会には60億円の長期借入金がありました。
 経営不振にて過去2年間元金返済を止めていた法人ですが、6ヶ月でなんとか返済可能な財務状況を作り、メガ3行、りそなBK、東京都民BKの5行と返済条件を詰めていきました。

 その後シンジケートローンとして金利を低減する計画をメガ3行が作り、結局三菱東京UFJを頭にしてシ・ローンをまとめたのですが、りそなBKだけはこのシ・ローンに参加せず、他銀行がりそなBKの貸金を呑んで返済計画がまとまりました。

 この様にリスク回避に力点のあるBKが頭となると、今回関西に誕生する地銀グループがどのような貸し出し姿勢で臨むのか気になるところです。

 もちろん、3地銀とその親銀行の判断ですから、なにも文句はありませんし、地銀の財務体質が強化されるのは借り手にも良い事でしょう。
 しかし地銀も15年前の都銀再編の様に大幅に選択肢が減るのかと思うと心配です。

 われわれ企業人・医療介護業界人は事業の永続性が社会的責任です。協力会社、ステークホルダーにどのような変化があろうとも、社会が如何に変わろうとも変化に対応して自らを変革し、生き延びる事が求められています。

 このところ減損処理や取引BKの統合など思わぬ障壁が次々と起こっていますが、まあ仕方ないです。
 泣き言言わずに頑張れっちゅう事ですなw

 それにしてもベンプレ親父、悩み事が減りませんなぁ。

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