ウェスタンエレクトリック・ロンドン2080-Aを導入しました(その2.)

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 写真は2080-Aのマグネットに貼ってあるデカルです。「Western Electric Co. Ltd. LONDON」と書いてある様に、やはりウェスタンエレクトリック・ロンドンが設立当時の会社名なんですね。
 ロンドン・ウェストレックスという名称の方が通りは良いのですが、その社名は少し後の社名の様です。

 少し時代が下がると、同社のスピーカーには「Westrex」のシールが貼られますので、ロンドン・ウェストレックス、あるいはウェストレックス・ロンドンと称されることが多くなったのでしょう。

 なお、デカルの下に打ってある刻印は製造番号だそうです。写真の個体は40番で最初期の2080-Aと思われます。

 入手した4本の2080-A、製造番号は小さい方から36,40,354,355です。36,40は最初期の番号ですので1950年の製造でしょう。354,355も同年の製造では。
 以前、どこかのお店のブログで見た2080-Aのシリアルナンバーは3994と打刻されていましたから、2080-A、年に数百本から1000本は作られていたのではないでしょうか。

 と言いますのも、伊藤喜多男先生の「音響道中膝栗毛」に紹介されているウェストレックス・ロンドンの5010Aスピーカーのイラスト(下の写真。拾ったものでなく、自分の買った本を自分のカメラで写したものなので引用御容赦)が根拠です。
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 このスピーカーのイラストは1954年製と書かれているのですが、ウーハーが既に2080-Fというフェライト型に変更されています。
 1954年といえば2080-Aが発表されてからわずか4年後ですから、4年で少なくとも3994本は製品が出荷されているのではないかと考えました。
 但し2080-Aと2080-Fが併売されていたのなら、少し話は変わりますが。

 ウェスタンエレクトリック・ロンドンのスピーカーは日本にも相当数が輸入されていますから、世界各国に流通していたと思われます。ですから2080-Aの出荷数が4000本なら際立って多いとは思いません。
 本家のウェスタンエレクトリック594も3000本が生産されていましたし、555レシーバーは戦前に総計7万本が生産され、そのうち数千本が日本に入って来たそうですから。

 なお、私は2080-Fの実物を先輩の家で見た事があります。フェライトですからマグネットの奥行きが薄く、ハンドルは付いている物の、見た感じでは2080-Aより大分軽いのではないかと思いました。2080-A、余りにも重いので、現場での取回しに支障を来し、2080-Fが開発されたのかもしれません。
 2080-F、持たせてもらって、重さを比べてみればよかったと思います。

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