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zoom RSS 「再生可能エネルギー100%社会」のシンポを聴講しました

<<   作成日時 : 2018/08/24 08:53   >>

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 昨日は千葉商科大学まで「再生可能エネルギー100%社会の実現に向けて」のシンポジウムを聴講に行きました。
 相生から品川まで新幹線、そこから京急に乗って高砂、そこで京成に乗り換えて国府台です。国府台からも徒歩10分とか。
 
 高砂駅でも国府台でもタクシーは捕まらず、気温35℃超の中、国府台駅から千葉商大まで上り坂をカートを引きながら約15分死の行軍です。うーむ、いきなりエコですね。

 基調講演は環境に関する世界的なロビイストのラッセ・ブルーン氏。再生可能エネルギーの必要性と各国の取り組みに関してでした。
 日本は世界的には全エネルギー中の再生可能エネルギーの比率は低いのですが、太陽光は優等生だそうです。国民ひとりあたりの太陽光発電量は、ドイツについで世界第二位だそうです。
 地球環境の面からも、石油、天然ガスを国内にほぼ有しないという地政学的、経済的意味からも、ほかの再生可能エネルギーを今後さらに導入して、再生可能エネルギー比率の飛躍的増大を狙わねばなりませんね。

 シンポは自治体、企業を中心としたシンポジストが5名ずつ、2回のパネルディスカッション。
 なかなか興味深いものでした。
 日本の企業はイオン、大和ハウスが参加、外資系企業の日本支社よりユニリーバ、H&M、ロクシタン。他に電力会社の自然電力グループ・コーポレートでした。

 各企業の取り組み、達成度はまちまちですが、既にして自社の使う電力の大半を再生可能エネルギーでまかなっている企業もありますね。
 H&Mは全世界の会社の平均で、既に94%が再生可能エネルギーです。ロクシタンはフランス本社が100%、ブラジル法人が70%。大和ハウスも既に国内で60%を達成し、2030年には100%を達成する見込みです。

 千葉商大(再生可能エネルギー100%を既に達成した、日本で唯一の大学)の原科学長の話は面白かったです。
 「化石燃料に頼ると日本は弱く不安定だ。しかし再生可能エネルギーなら極めて資源が豊富な国である。
 太陽光は優等生、周囲は海に囲まれており潮力発電に適している。海上風力にも良い。火山国なので地熱発電も有力、森林が多いのでバイオマスも有力」ということでした。

 現在RE100という取り組みがあります。これは自社の使うエネルギーを2050年までに再生可能エネルギーで100%賄うことを目標とする国際的な取り組みです。
 達成は容易ではないと思いますが、最後に発言されたロクシタン・ジャポンのニコラ・ガイガーさんの話が印象的でした。

 「1970年代の隅田川はドブ川だった。今の隅田川はずいぶん綺麗になった。50年で隅田川は再生しました。だから我々はできます」

 伯鳳会グループもRE100に参加したいと思いますが、この枠組みは大企業中心なのでメンバーにはなれないかもしれません。しかし同じ目標を持って取り組むことはできます。
 そうはいっても2050年までの30年を超える長期的取り組みのためには「仕組み」「組織」が無いと持続困難でしょう。赤穂中央病院はISO14000を始めて10年を超えていると思いますが、なにか外部との繋がりを持って、PDCAを回すシステムが必要ですね。

 現在考えていることは二つあります。
 一つは赤穂の遊休地でのプチ・メガソーラー。老健のすぐ横に日当たりの良い平地があります。たしか4〜5000平米ほどあったはずですから、老健とその横の小規模多機能事業所、その奥の特養あたりはある程度賄えませんかね。

 次に現在所有している法人の車両を、随時電気自動車に入れ替えようかと。
 ガソリン車もハイブリッド車もガソリンで走ります。ガソリンは廃ガスを出しますが、我々医療介護事業者はそれらが原因の一つであるCOPD(肺気腫、喘息、慢性気管支炎)は呼吸器系のガンを治療しています。

 訪問診察、訪問リハ、訪問看護、訪問介護に行くのに廃ガスをまき散らしながら行くのはヘンでしょう。

 もちろん電気自動車も電力会社の発電する電気を使いますが、電力会社が再生可能エネルギーの割合を上げていくに連れて状況は好転すると思います。

 10年ほど前にフェア・トレードの運動が起こり、今では定着しました。
 始まりはコーヒー豆でした。発展途上国のコーヒー農園を叩きまくってバカ安で仕入れた豆でコーヒーを作れば、安くはなるでしょう。しかし、取引上の優位性をカサに着た「生かさぬよう殺さぬよう」的な価格で仕入れを続けることは社会的に悪ではないのか?
 適正な価格で仕入れ、コーヒーを生産し、適正な価格で販売し、それを納得した人が買う。これが新しいビジネスだという流れ、そういう運動です。

 次の流れとして、再生可能エネルギー比率を高めようとしていない企業との取引を縮小しようという動きがあります。
 地球規模の利益に反する行為を繰り返す企業をそれ以外の企業は相手にしなくなる流れが既にEUでは」ありますね。
 今後のグローバルスタンダードは国際的価格競争だけでは成立せず、その価格の根拠が正当なもので、適正な手段で作られていなければ競争に破れるということです。

 生き馬の目を抜くスパーマーケット業界でも、世界最大のスーパーであるハロッズは全米で既に再生エネルギー100%を達成しています。
 航空機輸送を含めると世界最大の運送会社であるFedExは全米の運送トラックを全て電気自動車に交換しました。
 なぜこうしたのか。一つはこうしなければ顧客、取引業者の長期的支持が得られないからでしょう。そしてもう一つはそうすることが正しい、すべての関係者の利益になると考えたからでしょう。

 実は人間は社会的な生き物で、自分だけよければいいという人は少数派です。
 オマキザルの実験という有名な実験があります。

 二匹のオマキザルを互が見えるゲージに入れます。石ころを取り出す作業をさせ、取り出すたびに片方にはキュウリ、もう片方にはブドウを与えます。
 オマキザルはどちらも食べますが、ブドウの方が好きだそうです。

 作業が始まってしばらくはどちらのサルも作業をつづけますが、しばらくするとキュウリしか貰えない方は怒り出し、作業をやめます。
 辞めるまでの時間は、単独でキュウリだけもらって作業を続けた時より短いそうです。

 ここまではマア、分かりますよね。

 この実験には続きがあって、しばらくするとブドウを貰っていたオマキザルは、キュウリのオマキザルにもブドウをやってくれとアピールし始め、それがなされないと自分も作業を止めるそうです。

 人間は一匹の動物としては弱い生き物なので、集団で助け合って生きていくことで生き残り、増えてきました。つまり「自分だけ」の個体は、種としては生存に迷惑な個体、弱い個体なのです。

 企業も社会も、自分だけ、自分の世代だけ、という時代から、再度集団の利益を重視する方向へ舵を取り始めたように思います。
 かつて、人間が弱さを自覚していた時代は、民族、宗教、血族、家族、コミュニティーを重視して生活してきました。
 
 しかし産業革命以後、飛躍的に生産性が向上し、これらの枠組みにとらわれず生存していくことが容易となり、自由と個人主義の時代になりました。
 200年が経過しましたが、近年は再度民族、宗教が政治の主役になり、コミュニティーが重視されつつあります。

 人間はそろそろブドウをキュウリのオマキザルにも与えるべきだと考える、ブドウをもらっていたオマキザルの段階に進んできたのだと私は思います。   

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