イマーシブサウンドはどんなもんでしょうか?(その3.)

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 (カラヤンのベートーヴェン交響曲全集Blu-rayの付属画像です。スクリーン上の操作で、ドルビーアトモス、5.1chサラウンド、2.0chを選びます。いちいちスクリーン降ろして、プロジェクター灯けなきゃならんのでメンドイね)

 先日雑誌(HIVIだったと思います)を見ていると、カラヤンの1975-76年録音のベートーヴェン交響曲全集の紹介がありました。
 面白いのはコレ、Blu-ray Audioのディスクで、ドルビー・アトモス: 24bit/48kHz、ステレオ 2.0: 24bit/192kHz、サラウンド 5.1: 24bit/192KHzの3種類のトラックが入っているとか。

 マスターテープはオープンリールの2Tr38でしょうから、ドルビーアトモスもサラウンド5.1も後から加工して作った音源でしょうが、聴き比べも面白そうだと買ってみました。

 DBアトモス、5.1ch、2.0chと聴き比べてみましたが、断然楽しく聞けるのはDBアトモスでした。ブワンブワン鳴るお風呂サウンドになってるのではと心配しましたが、流石に上手くマスタリングしてありますね。

 アトモスだけサンプリング周波数が低いので、音質的には不利なはずですが、総合点では勝ってますぞ !!

 1970年代前半に4chステレオのブームがありました。当時のスーパーマニア(というより、今となっては古今東西最高のオーディオの巨人)、五味康介氏が自宅のオートグラフとテレフンケンS8型を使って実験をした文章を読んだことがあります。

 記憶の限りでは、「4chにするとスケール感は向上、臨場感も向上、オペラも素晴らしく楽しく聴ける」と書いてありました。
 しかし「4chを切って、2ch(オートグラフのみ)にすると私は息をのんだ」、「なんという気品」、「私はスピーカは鳴りたがっているのではなく、沈黙したがっていると気づいた」、「君は四つものスピーカーの沈黙を聴けるのか?」

 実験はマトリックス方式で行われており、CD4ですらありませんでしたので、ギミックによる音場再生でした。
 氏がDBアトモスやAURO-3Dの音場再生、イマーシブサウンドを聴いたらどう思われるでしょうか。

 ステレオLPが登場してから既に60年以上が経ちます。ステレオ録音は既に1931年に開発されています。
 そろそろマルチチャンネル・イマーシブサウンドに移行するのか。それとも2chの時代が今後も続くのか。

 実際には2chの時代は当分、おそらく永遠に続くと思います。将来オーディオ界が目指す方向性は2chによるイマーシブサウンドではないかと思います。それが完成したら、マルチチャンネル・イマーシブサウンドは不要になるでしょう。

 しかしその過渡期にはマルチチャンネル・イマーシブサウンドが行われるのでは。あるいはゼネラルオーディオが2chイマーシブサウンド、ハイエンドオーディオはマルチチャンネル・イマーシブサウンドの住みわけが進む可能性もありますね。

 まあその、ベンプレ親父が死ぬまで、もしくは耳が聞こえるまでそう長い時間は無いでしょうから、イマーシブサウンドやってみましょうか。面白そうだもの。
 ソースは少ないでしょうが、ナニ、オープンリールテープだって少ないから大丈夫。
 
 DBアトモス、DST:XやAURO-3Dのソースが十分でない場合はDSPに行くのかな?
 ヤマハのAVアンプの新しい物で少々高級な器械にはサラウンドAIというシステムが付いています。2chソースの音をAIが判断し、センターに振る音、リアに振る音、天井に振る音に分離、各chに信号を送るというものです。

 こんなもんオモチャやろう思っていましたが、コレでスポーツ中継を聴くと、観衆の声なんか見事にサラウンドになります。音楽ソースもホールの包まれ感が出てきますね。
 現在ベンプレ亭書斎のコントロールアンプは全て2chものですが、次はマルチチャンネルのサラウンドプリを中心にしたシステムに移行する可能性がありますな。

 まあその、ネタが尽きないのは楽しい事ですねw

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この記事へのコメント

名無しの権兵衛
2020年08月14日 08:32
先生,お疲れ様です!

人間の耳は二つしかないのに,何故立体的に聞くことが可能なのか。
此れって昔論争が有りましたよね?

どうやら耳朶の存在と,脳による信号処理によるものだという事で
マネキンの頭部にマイク埋め込んで録音したものを
直接ヘッドフォンで耳孔に送り込むという事がありました。

今,如何なってるのかなあと思い,ググってみるとびっくり!

https://store.shopping.yahoo.co.jp/ishibashi/80-551140600.html?sc_i=shp_pc_search_itemlist_shsrg_title#ItemInfo

vrが流行ってますが,同時に臨場感を得るためにバイノーラルステレオが
用いられているそうです。

此れをspで再生しようと試みられてるのでしょうね?
矢張り,オーディオは面白い!