YL音響低音ドライバーD-1250をどうしましょう…(その1.)

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 (ベンプレ親父の自分への誕プレ、YL音響D-1250です。ダイヤフラム5インチ、重量26㎏、アルニコの怪物です)

 世の中には低音ホーンというのがあります。一番多い物はコーン型ウーファーの背圧を利用したコンスタントワイズのバックロードホーンでJBLのハークネスやビクターFB-7など。日本では故・長岡鉄男先生が自作品を流行させました。
 コンスタントワイズではないバックロードホーンならタンノイのオートグラフやGRF、ローサーTP-1などがありますね。

 次はコーン型ウーファーをドライバーとして、その先に1.8m程の長さの折り返し型木製ホーンを付けたフロントロードホーンです。
 こちらの有名どころではクリプッシュのKBWO、バイタボックスCN191、エレクトロボイスのザ・パトリシアン、パトリシアン600、JBLのハーツフィールドあたり。
 パラゴンはコンスタントワイズですがフロントロードホーンですね。

 38㎝ウーファーをWにしたものもあり、MGMのシャラーホーンや、ベンプレ亭書斎の一番の古株、VITAVOX BASS BINなどでしょう。ランシング、アルテック、クラングフィルム、たしかロンドンWEにも同様の物がありました。

 コーン型ウーファーをドライバーに使う低音ホーンにはもう一派あり、コンクリートホーンがあります。こちらは概ねストレートホーンで、製品化された物は無いのでは(ゴトーにあったかも?)。
 ほぼマニアの一品制作で、高城重躬邸の物が嚆矢でしょう(五味康介先生は上手く行かず、ハンマーで叩き壊したそうですがw)。

 低域をホーン、わけてもフロントロードホーンでやろうという時点で既にキ印(失礼!)が入りかけていますが、更にもう一派、ビョーキ(失礼!)の人たちがいます。
 低域ホーンのドライバーに金属振動板を使ってやろうという…大胆不敵な冒険家達です!!

 実はこの一派は日本が独占的地位を占めていると思います。ネットで見る限り、海外ではお目にかかりません。
 専用ドライバーも日本製だけだと思います。古くはYL音響、その後はエール音響に引き継がれていますね(他にマスダというのもあった気がします。ゴトーは低音用ドライバーは作っていないと思います)。

 ダイヤフラムが12.5㎝径(低音用は5インチだとか)のドライバーで低音を出そうとすると、ホーン長が7~8mも必要だそうです。大掛かり過ぎるのも勿論ですが、これには音源の位置が合わない問題がありました。
 しかし近年、デジタル・ディレイが進歩し、この問題は解決されつつありますが、まあその、クレイジーなマニアは減少の一途ですから、ここまでヤル奴は絶滅危惧種ですね。

 以下はマエストロさんで聞いた話です。
 低音用ドライバーを日本で初めて発売したYL音響を興した吉村社長は元はNEC(日本電気)の技術社でした。NECは自前の555もある様に、またロゴの書体を見てもお分かりの様に、ウエスタンエレクトリックと関係の深い会社でした。

 そんなわけで有る時、アメリカの航空母艦の緊急用拡声装置(無線が壊れた時に着陸する飛行機を大音声で誘導する装置)の修理が入って来たそうです。
 吉村氏はそのドライバーの余りの見事さに感動し、自分でもこの様なドライバーを作りたいとYL音響を興され、低音用ドライバーとしてD-125を、その改良型としてD-1250を世に出されたそうです。

 ところがですね、オーディオマエストロさんにですね、よせば良いのにですね、YL音響のD-1250が2個と専用スロートS-16が一本入ってしまったんですねぇ…

 どえらいお誕生日プレゼント(ベンプレ親父はこの12月23日で芳紀正に62歳)をもらっちゃったよなぁ…

 「かくすればかくなるものと知りながら已むに已まれぬ大和魂」by吉田松陰

P.S.
 D-1250入荷の第一報を受けて、もう買うつもりでしたが、マエストロに行くと、ドラーバーだけ裸で是枝アンプに繋いでありました。チェロの独奏をフルレンジで聴かせてもらいましたが、素晴らしく良い音です。

 D-1250はダイヤフラム径5インチ、エッジがマイラーでストロークが取れますから、超強力12.5㎝口径フルレンジスピーカーにもなるのですね。

 それにしても凄い切れ味、リアリティーのチェロに度肝を抜かれました。

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